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北一輝論 (講談社学術文庫)
 
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北一輝論 (講談社学術文庫) [文庫]

松本 健一
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

ロマン的革命家・北一輝像を描いた力作評伝昭和初期の国家主義運動の教典『日本改造法案大綱』を執筆、’36年二・二六事件の黒幕として処刑された北一輝。新資料を駆使して昭和史の暗部を照射した野心作

内容(「BOOK」データベースより)

昭和初期の国家主義運動の教典とされた『日本改造法案大綱』を発表、政界を揺るがす数々の事件に暗躍し、一九三六年の二・二六事件の黒幕として処刑された北一輝。著者は、新発見資料を縦横に駆使して、佐渡の多感な少年時代から、辛亥革命に始まる中国の革命運動に挺身した北一輝の足跡を辿り、その「ロマン的革命家」としての稀有の実像を造形した。昭和史の暗部をみごとに照射した会心の評伝。

登録情報

  • 文庫: 360ページ
  • 出版社: 講談社 (1996/2/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061592149
  • ISBN-13: 978-4061592148
  • 発売日: 1996/2/9
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By カスタマー
形式:文庫
 社会主義者として出発しながら、右翼、青年将校と深く関わるようになった北一輝。彼は初期の思想を捨てたように見えるが、後年の『日本改造法案大綱』からも社会主義者としての考えは失われていない。そのために北一輝は極めて複雑な思想の持ち主として現れ、彼に迫ろうとする者を困惑させる。その彼に「ロマン主義者」という見事な評価を与えたのが、本書である。徹底した個人主義者として強大な権力を持つ天皇に嫉妬し、その天皇に取って代わって権力を握ろうとした結果が二・二六事件なのだと言う著者の指摘は、彼の矛盾するかのような生涯をうまく表現していると言える。抽象的だとの非難はあろうが、大川周明に「魔王」と言わしめた彼の評価にこれより適切な言葉は浮かばない。
 処女作『国体論及び純正社会主義』の発禁処分を受け、暗殺へとひた走ろうとする可能性に気づき、一度は革命への夢をあきらめる。しかし、辛亥革命へ関わる中であきらめかけた革命への夢に目覚め、日本に帰国する。そしてクーデターという形での革命の実現に向けて動き出す。こうした心理過程を解き明かした本書は、実に読み応えのあるものである。
 ただ、本書における「超国家主義」は、丸山真男流の超国家主義(極端な国家主義)ではなく、橋川文三流の超国家主義(EUの構想に見られるようなもの)なので、読み間違えないように注意して頂きたい。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くにたち蟄居日記 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 北一輝という名前は 最近読む機会があった大川周明関係でよく聞いたので 今回本書を読む機会を得た。

 226事件の精神的主導者と聞いていた北一輝である。但し それで片づけられて来ただけだったということを本書を通じて痛感した。
 これは歴史教育にも問題があると思うが 中学ー高校の日本史で 明治以降の歴史を扱う時間と 何より熱意が欠けているような気がする。勿論 縄文土器や藤原時代は大切なのだと思うが 今 この時代に繋がる「歴史」とは そのかなりの部分が明治維新以降ではないかと思う。その割には その部分を教えようという雰囲気が余りにないのではと思う。
 この北一輝も その一つの例だ。せいぜい「右翼の理論家」程度の認識しか持っていなかった僕としては 北が天皇機関説の彼方に 新しい時代を見ていたことは全く知らなかった。その点を今回知っただけでも 実りある読書になったと思う。

 本書で描かれる北一輝は 著者の思い入れというフィルターを通して見える姿であり それが正しいかどうかの判断材料は 今の僕にはない。但し これで非常に北という方には興味を覚えた。大川周明でも同じことを思うのだが 今までに貼られてきたレッテルは 一度剥がして その下に何があるのかを確かめるべきだ。北一輝に関しても 誠にそう思った次第だ。
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
革命は左翼、ナショナリズムは右翼と対立軸を引き易いが北一輝は線引きなどしない、天皇を利用し社会主義革命を執行しようとする。ロマンに酔い恋慕し放浪し革命家の道に、、、。評伝として松本健一著評伝北一輝があるが全5冊はちょっと高いと言う方に。三島由紀夫がなぜ226事件の将校を肯定し昭和天皇に失望したか考察するためにもお薦めします。
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