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北の無人駅から
 
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北の無人駅から [単行本]

渡辺 一史 , 並木 博夫
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

単なる「ローカル線紀行」や「鉄道もの」ではなく丹念な取材と深い省察から浮き彫りになる北海道と、この国の「地方」が抱える困難な現実―。新たな紀行ノンフィクションの地平を切り拓く意欲作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

渡辺 一史
フリーライター。昭和43年(1968)2月、名古屋市に生まれ、大阪府豊中市で中学・高校・浪人時代を過ごす。昭和62年(1987)4月、北海道大学理2系入学と同時に札幌市に移り住む。大学在学中は自ら創刊したキャンパス雑誌の編集にのめり込み、平成3年(1991)9月、北大文学部行動科学科を中退。以降、北海道内を中心に活動するフリーライターとなる。道内市町村・郷土関係の出版物に多くの共同執筆作をもつ一方、平成15年(2003)3月には、札幌市で自立生活を送る重度身体障害者とボランティアの交流を描いたノンフィクション『こんな夜更けにバナナかよ』(北海道新聞社)で講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞

並木 博夫
写真家。昭和29年(1954)東京都生まれ。日本写真専門学院卒業。高校時代から「カニ族」の一人として日本全国を旅するうち、北海道の自然に深く魅入られる。26歳のとき、札幌の印刷物企画制作会社にカメラマンとして入社。以降、道内市町村の観光媒体や情報誌などの制作に長くたずさわる。平成12年(2000)に(有)オフィス並木を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 791ページ
  • 出版社: 北海道新聞社 (2011/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4894536218
  • ISBN-13: 978-4894536210
  • 発売日: 2011/11
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書は、北海道の6つの「無人駅」を起点として、その周辺地域における様々な問題・現実について、丹念な取材をもとに掘り下げた労作である。

そして、それぞれの地域において、主題が設定されており、それらは、農業、漁業、環境・自然保護、観光業、地方自治・地域振興といったものであり、「地域」と「主題」が縦軸と横軸を構成している。

それぞれの主題のひとつひとつが、現代日本において極めて重要な課題であるが、著者は、それぞれの主題について、無前提的に自らの立場を設定せず、あくまでもそれぞれの地域が抱える「現実」の姿を明らかにしていく。そして、その「現実」の姿とは、著者が折に触れて述べるように「全か無かで割り切れない」複雑なものであるのだ。

本書は、それぞれの「主題」に関心のある読者にとって有益であることはもちろんであるが、やはり、「北海道」としての独自の歴史的背景が大いに含まれている点においても、現代の北海道を知る上での重要な著作のひとつであることは、改めて指摘できるだろう。評者としては、やはり、そこには近代以降の政治主導的な開発といった背景、それと密接に関連する「移住」というものの持つ意味(例えば、新十津川町と「母村」の奈良県・十津川村との関係など)を改めて確認させられた。

なお、著者自身が、本書において「誰もが安心するおなじみの『北海道』」(774頁)像を描くことから脱却しようとしたと述べているように、そうした前提のある思考様式を可能な限り排除し、あくまでも目の前の圧倒的な「現実」に対峙しようとする著者の「苦悩」が本書において節々に反映されているともいえる。評者としては、こうした自らの自戒を込めた著者の誠実な姿勢と、それに裏打ちされた労力を大いに評価したい。
このレビューは参考になりましたか?
By 禁鳥
形式:単行本
圧倒的におもしろかったです。
「北」、「無人駅」というキーワードに惹かれて買ったのですが、
「北」はともかくあまり「無人駅」は前面に出てこない。
北海道の小さな町々の歴史を、
その町の人々から丁寧にすくいとって文字にしたという感じ。

しかしこれがめっぽうおもしろい。
コメの話から日本の農業のあり方やうまいコメの作り方、
なぜブランド米を作って定着させることが難しいかなどを語り、
かつていニシン漁で栄えた町に行っては
どれだけニシンが大変な魚だったかを余すところなく活写する。
もう一つ一つのエピソードが味わい深くて考えさせられる。

思うに、この著者が素人丸出しで
物事にぶつかっていくところがいいんですね。
自分がふらっとその町を旅しながら、
味わい深いエピソードを掘り出しているような感覚になる。
「すごい人がすごい人に話を聞いて文章にする」
みたいなのもそれはそれでいいですが、
こういう等身大のノンフィクションはいいです。

その辺のおじさんおばさんにも当然歴史はあって、
聞き方によってはどんな人でもおもしろい自伝の一冊くらいは
つくれるものではないかと思う。
そういうところのすくいだし方がうまいです。
もっとこういうのを書いてください。買います。
二十一世紀の宮本常一になっていただきたいです。
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By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
室蘭本線のトンネルとトンネルで挟まれた小幌駅は、
すぐ下に噴火湾の入江を持つ位置にできている。
ここにたどり着くには鉄路を使うか船でゆくしかない。
なぜこんな狭い場所に駅ができたのか。
入江に住んでいた伝説の漁師とは、仙人とは。
入江へ行く途中にある洞窟にある、円空仏には一体どんな謎があるのか。
猟師関係者や、国鉄関係者を丹念に取材した、
「北の無人駅」に始まる、壮大で微細な北海道開拓史。
ほかに
・釧網本線・茅沼駅
・札沼線・新十津川駅
・釧網本線・北浜駅
・留萠本線・増毛駅
・石北本線・奥白滝信号場
を所載。
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