金正日国防委員長が2011年12月17日、視察に向かう列車の中で心筋梗塞で死亡した、
と、朝鮮中央テレビ(北朝鮮の公式見解を伝えるメディアである)が伝えた。
2010年から、後継者に指名されてきた金正恩が、葬儀を取り仕切るメンバーの
序列ナンバー1に明記された。
金正恩が後継者となって、朝鮮労働党は、北朝鮮軍は、北朝鮮国民は彼についていくのか。
問題なのは、独裁者が世襲するたびに、生活が悪くなってゆくことを国民が実感していることだ。
金日成主席が約束した「誰もが肉のスープを飲める暮らし」は、実現しないどころか、
遠ざかって行くばかりだ。
本書には、金正恩の少年時代を知っているとする、金正日専属料理人の著者の語る
その性格の一端をのぞかせるエピソードが盛り込まれている。
ただしそれが、インテリジェンス的にどれほど重要なのかは、測りかねる。
この人の情報は、怪しいというのではなく、分からないのである。
この著者が当初変装のためにかけていたサングラスが、今や、透けるほどの薄さに
なっていることにお気づきだろうか。