何事も基礎の積み重ねです。東大や京大を目指している人も初めての一冊にお勧めします。
本書は「化学I・IIの新研究」の問題集で入試基礎を完璧にすることが目的です。著者は同じく卜部吉庸先生です。
基礎問題、標準問題のみで構成されている問題集。本書を完璧にすれば入試基礎は完璧と言えます。レベルは「セミナー化学」と同じくらい。
【本書の構成】
'確認チェック
↓
'例題
↓
'基本問題・標準問題演習
この流れで化学を33単元に分けて完全に網羅していきます。
化学I'→化学II'の流れで進んでいくので学校の授業と並行しても使えます。
【メリット】
・'説明がすごく丁寧で分かりやすい。
これほど完璧な説明を見たことがない。難しい問題を並べた問題集など腐るほど店にあふれていますが、説明が悪く理解できなかったらそれはただの一問一答の暗記となってしまい、とても偏差値など上がりません。
とにかく本書は、分かった。なるほど。と肌に感じられる説明がなされている。セミナー化学よりも説明は圧倒的に良い。理解度が全然違う。
'・基礎問題がある。つまり積み重ねの勉強が可能。簡単すぎると思うかもしれないけれど、まずは基礎から力を付けたい人にはとてもありがたい。そして無理なく標準レベルまで持っていける。
・網羅性が高く、穴がない。
359問と普通の問題集よりも圧倒的のボリューム。物質の性質を問う問題なども充実している。
・問題の質が高い。信頼が置ける。
著者が現役教論ということもありその経験から良問だけが厳選され、無駄な問題は排除されている。
・「化学I・IIの新研究」に対応していること。
分からない箇所は新研究で調べることが出来ます。深い理解を求める場合には利用してください。物質の性質、反応式、有機、無機などはすべて新研究に載っています。
【デメリット】
・'有機化学の説明に若干癖があって分かりにくい。(習ったことがない人がいきなりやるのは難しいかも)
構造式や反応の過程が省略されているので、そこはもう少し丁寧にしてほしい。
・化学平衡がイマイチ・・・
しかし総じて見ればデメリットなどほとんどありません。
【本書の使い方】
「化学I・IIの新研究」を参考書としてこの問題集をどんどん解いていく。新研究がない人は手に入れてください。無機有機の問題を解くには必須です。(高分子なんか特に・・・)
そして最後までしっかりと終えてください。問題数が多くて後半はかなり難しくなっていくので根気がないと挫折します。
【入試対策】
やはり、本書は基礎力養成が目的なので、理系二次対策はこれだけでは演習不足です。
「理系標準問題集」(駿台)or「重要問題集」(数研)のどちらかを本書の後にさっとやって過去問に入ればいいです。
本書を終えた後なら両者ともすらすらと解けます。
(※「新演習」はやる必要はない。難しすぎで東大でもオーバーワーク。第一現役生なら新演習を解いている時間など無い。最近はどこの大学でも理科は「標準問題をいかに速く正確に解くことが出来るか」が求められる。「難しい問題を解く」勉強と「標準問題を速く正確に解くこと」の勉強は全く違うことに気を付けてください。)
発売されたのが2010年と新しく、まだまだマイナーな本ですがこれから有名になるでしょう。
授業よりも先に学びたい人、独学で勉強する人など現役浪人再受験を問わず、化学の問題集が欲しいが何を買ったらいいか分からないと言う方は是非これを買ってください(^O^)!