特許を含め法律が絡んだ知識というのは、当然だが専門に学んでいないと、身に付くものではない。大手の企業であれば法務部などに、任せてしまえばよいかもしれないが、バイオの知識がない人も少なくない。また、中小やベンチャー企業、大学の研究室などでそういった専門家がいない場合、弁理士に相談するか、自分で調べるしかないが、戸惑うこともきっと多いはずだ。
本書はそういった人を対象に、特許の明細書の書き方を、初心者にもわかりやすく教えている。例えば、明細書の文章では、「~が必須だ、重要だ」などの断定的・限定的な表現というのは避け、「~が好ましい、~を用いても良い」など柔軟な表記にしないといけない。これは、審査の段階で余計な指摘を受けないためのテクニックらしいが、普段論文ばかり読み書きしている人にとっては、全く逆の書き方に映るだろう。
また、最新の裁判例などが随所に掲載されているので、戦略的な視点を養うことも可能だ。日本でも知的財産の扱いに関する意識が、研究者の間で高まってきている。出願を考えている人もそうでない人も、目を通しておくと役に立つかもしれない。
(日経バイオビジネス 2005/02/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
今回の改訂では、内容を全面的に見直し、改訂を行いました。特に、第3章として、「戦略的なクレームドラフティング」を新たに設け、第4章の「明細書の作成」では、実施例、比較例に関して、種々の仮想例を増やして、それぞれ実務的な観点からの解説に努め、また、特に、第6章の「特許法第36条関係」及び第8章の「進歩性」に関しては、裁判例の追加、分析を行い、現在の運用の実態が明解になるように、内容の改訂を行った。その他の章も、適宜、裁判例の追加などによる内容の充実化を図りました。
「良い明細書を如何に作成するか」という問題は、特許実務において、答えのない永遠の課題ですが、少なくとも現在の特許庁の運用、裁判所の考え方などの実態を充分に理解した上で、どのように作成し、対応していくべきかという戦略を模索することが重要です。
本書が、そのような出願戦略を検討する際の材料となれば幸いです。
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特許実務初心から上級の人に最適な実践書,
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レビュー対象商品: 化学・バイオ特許の出願戦略 (現代産業選書―知的財産実務シリーズ) (単行本)
バイオ、化学系の企業や大学の研究者で特許明細書を読んだことがある、読める環境の方にとっては実践的な良書です。知財部関連の方も一読の価値がある内容だと思います。第2版になり、さらに内容が充実しています。特許実務能力や特許知識を高めたい方、特許に関する考え方を本気で学びたい方には実務書として最良な一冊だと思います。この本をパソコンの前で開いて、少しずつ読み進めながら、関連する数件の特許明細書を参考にすることで特許実務の考え方を学びながら特許明細書を書き上げることができると思います。本書では、特許出願戦略を考えた請求項の書き方や強い特許とは何かを学ぶことができますので、研究、開発職の方で将来的にリーダークラスを目指す方であれば、特許実務の概要と戦略を知るという観点でも読んで損はない本だと思います。本書の細田先生の真摯で詳細な記載は、特許実務初心者には多少難解に感じるかも知れませんが、じっくり、しっかり読み込んで、さらに色々な特許明細書を読み込むことでしっかりとした特許明細書が書けるようになります。充実した内容なので、特許について知りたい程度の軽い気持ちで読み始めると消化不良を起こすかもしれません。なお、良書ですが、残念ながらまったく特許知識がない方、特許明細書を読んだことがない方を対象にした内容にはなっていません。そのような方にとってはこの本の内容は高度であると思いますので、イラストなどが多用されている入門書を予め一読して、特許の概要を掴んでからこの本を読まれた方が良いと思います。
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