著者の一人である藤永氏は有名な量子化学、化学物理の先生であり、分子軌道法(岩波)などの名著も書かれているが、この本も応用群論の本として名著と言われて来ている。
難易度はそんなに簡単でもないが(群論そのものが難しいから)、量子力学の基礎から線形代数の基礎など前半、後半に渡り丁寧に書かれていて、この一冊で様々な基礎が学べる様になっている。
そして後半は実際に群論から得られる、定性的データをどのように解析していくかを明快に説明している。
更にこの本の面白い特徴として、「続編」として12章として空間群についての記載がpdf形式でweb上で公開されており、点群についてや群論についてのプログラムの情報もある。
練習問題の解答もあるので、インターネット環境が整っている人は是非続編や付録があることも踏まえて本書に取りかかると良いと思う。