ダメな組織、自信を失った集団。そこに優秀な人間が改革者としてやって来たところで、それまでの流れに押されたまま何もできずに終わるケースがなんと多いことか。しかし、実績のある著者は自分の持てるエッセンスを決して押し付けるのではなく、相手に受け入れやすくしながらも妥協せずにそのノウハウを「チューニング」して植え込んだか、その道のりがよく分かる本。コンサルティングを担当する人間、組織を変革したいと考える人間はぜひ読むといいのでは。サッカーが分からなくとも楽しめる本であり、どうして著者が今でも日本代表監督に嘱望されるかが納得できる。読んだ後は、著者への思いが尊敬から畏怖の念にグレードアップする(と言ったら言い過ぎか?)。