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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ヴィクトル・ユゴー級の名作,
By 小谷野敦 (東京都杉並区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 勝海舟 (第3巻) (新潮文庫) (文庫)
文久三年の政変から蛤御門の変、長州征伐と時代は激しい勢いで動く。いったん御役御免になった勝麟太郎は、慶応二年、再び軍艦奉行として召し出され、第二次長州征伐の散々な失敗のさなか、役を辞めて江戸へ帰ると言う麟太郎を叱咤する松本良順。勝を信じ、任せてくれた将軍家茂は二十一歳で急死し、号泣する勝。その勝に、長州との談判に赴くよう、徳川慶喜から命が下る。
事実に基づいた小説でありながら、『レ・ミゼラブル』に等しい感動を与える名作である。幕末の日本人の偉大さを知る。美化もあろうが、これは事実だ。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
この小説のリアルさ,
By 中国の不思議な役人 (埼玉県さいたま市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 勝海舟 (第3巻) (新潮文庫) (文庫)
この小説はあたかも「勝海舟の日記」とても呼びたくなるくらい、ことさら彼と彼の周辺を中心に叙述が進められていく。したがって、幕末史上、相当な出来事が起こっても、彼がその当事者のひとりとして現場にいなければ、まるでどこかのニュースを伝えるように描かれるだけだ。彼はそうしたニュースを聞いて、ときには憤慨し、ときには呆れ、ときには感心し、ときにはその後の予言をする。あの時代の劇的な出来事をあっさり書き流してみせているのは、ドラマ作り的にはかなりもったいない書き方だとは思う。しかし、これがかえってとてもリアルな感じを与えてくれる。いつの時代だって、事件の現場にいなければ、詳細についてはどこかから聞くしかないからだ。そのくせ、そうやって淡々と海舟の日常を追っていきながらも、時代が急速に移り変わろうとする切迫感は十分に伝わってくる。これはひとつには、人物の登場のさせ方がうまいからだ。第二巻ではさりげなく竜馬を登場させ、この巻ではやはりさりげなく西郷吉之助や新門辰五郎を海舟に絡ませている。読んでいて少しも飽きない。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
時代が大きく変わって行く,
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レビュー対象商品: 勝海舟 (第3巻) (新潮文庫) (文庫)
幕府海軍ならぬ日本海軍設立へむけて奔走する勝麟太郎に暗雲がたちこめてきます。蛤御門の変のあおりを受けて海軍操練所は閉鎖となり、勝は職を追われ、岡田以蔵・佐久間象山・近藤長次郎が命を落とし、勝を認め信じてくれた将軍家茂も世を去ります。それでも時代は大きく変わっていきます。
坂本龍馬が操練所の仲間と薩摩の支援を受けて亀山社中を設立し薩長同盟を実現させ、幕長戦争で旗色の悪い(敗れた)幕府に長州との和議の使者として白羽の矢を立てられた勝は、幕府と長州のためではなく、日本のためにその役目を果たします。
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