全編を通じて頷けるところが多い本でしたが、特に第2章の幸福実現党についての指摘は正論そのもので、関係者一同が大いに参考にすべきと思いました。
同党には立党以来、第三極として期待していますが、いま一つ物足りなさを感じるのは私だけではないと思います。しかし、支持者のレベルで中央に意見を言うことはなかなか難しく、フィードバックされていない意見・政策が多数あるのではないでしょうか。下からは言いにくいことを、勝海舟先生の言葉で、実に的確に代弁してくださったという感じです。
第2章の「質問者E」との対話は特に素晴らしく、同党の持つ課題に対する答えが凝縮されています。
p.129 政策も駄目なんだよ、実は。(中略)理由が分からないんだよな。いきなりポーンと結論まで行くから、「なんでだろう」というのが分からないんだよね。
p.134 ちゃんと調べてフィードバックをし、検討する姿勢が足りないんだよ。いわゆる教条主義という奴になってるんだよな。
p.136 本部に問い合わせないかぎり答えられないから、訊いてもしかたがない。訊いてもしかたがないから、言うのをやめておこう。そういうところがあるわけだな。
p.145 彼らの希望やニーズ、あるいは、助けてほしいところを、丁寧に聴いてあげていたら票は集まってくる。だけど、一生懸命、自分たちの考えを押し付けようとすればするほど、票は逃げていく。
p.147 きつい言葉を言ってるけど、残念だが、逆回転してるね。それは、ある意味では、勉強が生半可なんだと思うな。本当に勉強していたら、そんなふうにならないよ。
p.149 それは、世情に、ものすごく疎いからだ。(中略)中の方針ばかり聴いて、中央の指示ばかり聴いているから、実は、共産党なんかと、あんまり変わらないんだよ。
以上はほんの一部ですが、こうした辛口の意見が内部から出てきて変革が進むところが良いところで、同党のファンだけでなく、多くの方にお薦めしたい本です。