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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
鷸蚌の悔いを残す勿れ,
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レビュー対象商品: 勝海舟〈第5巻〉江戸開城 (新潮文庫) (文庫)
将軍慶喜は江戸城を出て謹慎恭順、幕閣の上層部は無為無策のまま退陣、幕府の命運はいまや軍事総裁勝安房の手に委ねられました。薩長は幕府討伐のため兵を進めます。勝は、江戸総攻撃の場合は江戸を焦土と化し、将軍慶喜を倫敦に亡命させる手筈を整えたうえで、西郷と談判、江戸城の無血開城を実現します。勝は、長年の太平に慣れて屋台骨の腐った幕府には新時代の政権担当能力のないことはよくわかっていました。鷸蚌が争えば漁夫が利を得ることは明らかです。フランス人軍事顧問の主戦論を退け、政権を譲り渡しました。英雄は英雄を知る。勝と西郷の丁々発止のわたりあいは本巻の最大の見所です。
5つ星のうち 5.0
鴫蛤の争い。江戸の無辜を救うために・・・。,
By Brewster★Baker (伊奈町 Japan) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 勝海舟〈第5巻〉江戸開城 (新潮文庫) (文庫)
大政奉還が採択され、恭順一方の徳川慶喜。大廈300年の徳川幕府もいよいよ終焉の時を向かえます。 混迷を極める幕閣をよそに、薩長を主体とする【官軍】は 江戸を制圧するため、ひたひたと東海道を南下してきます。 箱根に官軍が到着する前に・・・と官軍側との最期の根回しを 山岡鉄舟を使者に立て、図るわけです。 この当時の幕府で、【日本】というスケールで、しかも今後の 維新後の列強国との関わりをも視野に入れ、幕臣としてのメンタリティ、 つまり徳川宗家を遺してゆく・・・・という 少しの逡巡も掛け違いも許されざる緊張の中に麟太郎はいました。 鴫蛤の争いはやがて漁夫に利をもたらすのみだからです。 右手で、和平工作を計り、左手で江戸城を枕に一戦も辞さない覚悟。 時代の急激な変化に着いてゆけない、誠実な徳川武士も 中には多数いたはずで、それらの人びとの忸怩たる思いに 心涙を絞ることが出来るのも麟太郎自身、小普請組の出自だからかもしれません。 いずれにせよ、理念、ビジョン、そして選択です。 勝麟太郎を田町の蘭学塾の時代に見出し世に出した、大久保一翁。 得がたい同志でした。 2人の赤誠が江戸の無辜を大災から救うことになりました。
5つ星のうち 5.0
旧幕府の幕引き,
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レビュー対象商品: 勝海舟〈第5巻〉江戸開城 (新潮文庫) (文庫)
陸軍総裁勝麟太郎に課せられた使命は、薩長と徳川の戦乱を回避し、欧米列強に介入される事なく政権の移行を果たして、徳川宗家を存続させる事。その苦衷を知るのは一部の人間のみで、多くの幕府関係者は脱走して抵抗を試みるか、騒ぐだけでで何もしないかです。立場は違えど近藤勇や小笠原壱岐守(元図書頭)の心中も察するようなところがあります。山岡鉄太郎と益満休之助の決死の嘆願により勝と西郷の会談が行われ、江戸総攻撃は無事回避され、江戸城は引き渡されます。勝と薩摩の海江田武次、長州の木梨精一郎との間で無益な戦争は避けるべきという認識で一致しますが、戦乱の種火はくすぶり続けます。
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