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もはや伝説となった無頼作家ブコウスキーが、酒と女、競馬と放浪に明け暮れた20代当時の自身の生活をもとに書き上げた長編小説。彼の小説ではおなじみの主人公チナスキーが、職に就いてはすぐに辞め、バーで出会った女と刹那的な関係を繰り返し、安宿から安宿へと酒を片手にアメリカ全土をふらつき回る。自堕落な生活を送りつつも、時折ふと脳裏に浮かぶ「おまえはどうせロクな人間にならない」という父親の声。
舞台は第2次世界大戦前後のアメリカだが、戦争は彼にとって「せいぜいぼんやりとした現実」でしかない。行ったこともない場所で会ったこともない人間たちがどれだけ殺し合おうと、目の前の酒と女、競馬の結果の方が重要だし、毛じらみの方が大きな悩みの種なのだ。チナスキーの生き方は、一見場当たり的で厳しい現実から逃避している。だが、「自分探し」だとか「生きる目的」などというどこか言い訳めいた言葉など軽く吹き飛ばしてしまうほど骨太で強烈である。
魅力をさらに増すのはその文体である。殴り書きのような荒っぽさの中に、せつなさを絶妙にからめる彼の文体は読む者を否応なくひきつける。ストリートで生まれ、終生ストリートで書き続けたブコウスキーの作品の魅力を、読者は生々しく感じとることができるだろう。(深澤晴彦) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
一九四〇年代アメリカ。チナスキーは様々な職を転転としながら全米を放浪する。いつも初めはまじめに働こうとするが、過酷な労働と、嘘で塗り固められた社会に嫌気がさし、クビになったり自ら辞めたりの繰り返し。そんなつらい日常の中で唯一の救いは「書くこと」だった。投稿しては送り返される原稿を彼は毎日毎日書きつづける。嘘と戦うための二つの武器、ユーモアと酒で日々を乗り切りながら。ブコウスキー二〇代を綴った傑作。映画『酔いどれ詩人になるまえに』原作。
内容(「MARC」データベースより)
第二次大戦前後のアメリカを、グレイハウンドのバスに乗って主人公ヘンリー・チナスキーが駆け巡る。父親との葛藤、酒、女性関係など、20代前半のまだまだ自信のない青年のさ迷う姿を活写。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ブコウスキー,チャールズ
1920‐94年。ドイツ生まれ。3歳でアメリカに移住。LAシティ・カレッジ中退ののちアメリカ各地を放浪、24歳で最初の小説を発表する。その後は郵便局に勤務しつつ創作活動をつづける。現在までに100冊に及ぶ著作が刊行されている
都甲 幸治
1969年福岡生まれ。東京大学卒業。早稲田大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1920‐94年。ドイツ生まれ。3歳でアメリカに移住。LAシティ・カレッジ中退ののちアメリカ各地を放浪、24歳で最初の小説を発表する。その後は郵便局に勤務しつつ創作活動をつづける。現在までに100冊に及ぶ著作が刊行されている
都甲 幸治
1969年福岡生まれ。東京大学卒業。早稲田大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)