最初にこの歴史的な作品を観たのは、ちょうど二十歳のときでしたが、正直、いまひとつ内容が理解できていませんでした。変な話し、ベッド・シーンが異様に長いなという印象が強すぎて(笑)。
だけど、ここ数年でだいぶ印象が変わったというか、こんなにカッコイイ映画だったとは!!
当時の若者の、保守的(良質)なフランス映画に対する憤りは、現代人の私には想像することしかできないんですが、おそらく、現在進行形の「ストリート」が撮れていないことへの不満が、いわゆるヌーヴェル・ヴァーグ運動につながったのかな、とは思いますね。
そんな、「ストリート」精神あふれるヌーヴェル・ヴァーグの作品群のなかでも、『勝手にしやがれ』のやりたい放題というか、ベルモンドのアナーキーな傍若無人ぶりには、コンプラ全盛の現代だからこそ、ハッとするものがあるのかも。
おもえば、あれほど世界の若者文化を牽引してきたROCKでさえ、なんだか煮詰まっている気がしてならないし(JAZZみたいに「あの頃の巨匠」の話しばかりじゃん)、昔みたいに「自由」や「反抗」が若者にウケない時代なのかな、とは最近特に痛感しています。なんとも寂しいかぎりですが!!!