競馬本の新刊といえば、最近は馬券指南系ばかりでウンザリしていたが、久々に面白い切り口の本が登場した。
ギャンブルで負けないためには人間心理の分析は欠かせないが、実際にあった心理学の研究や実験結果を例に、わかりやすく説明している。
「とにかく当ればいい!」とかいう思考ではなく、教養として知っておくべくことが詰まった一冊。
ほかのレビューにもあるように、競馬をする人なら誰もが感じることを取り上げているが、なぜそう感じてしまうかを説明できる人はいないのでは。
「友人の馬券が当たりそうになったとき、外れろ!と念じたことがある」なんてチェックポイントは、自分にも当てはまるだけにドキッとしてしまう。
著者が元競馬の牧場作業員だけに、競馬ファンならニヤニヤできるリアルなエピソードが多い。
タイトルには「勝てる思考」とあるが、「楽しむ思考」のほうが内容にあっていると思う。
競馬にハマって精神的に苦しんできる人にもお勧めしたい。