ダイエットか、ビジネスかなどと
ジャンルを簡単に類型化させない力強さで
視点・論点が展開されているのが、この本の魅力。
登山家としての筆者の経験をベースにしながら、
「腹力(=はらぢから)」ということばを手がかりに
日々の健康法、目的達成への取り組み、処世術のヒントまで
カバーする話題は幅広く展開している。
例えば、息を吐ききる、あるいは、朝にしっかり排泄をする、と
「出す」ことをひとつの起点として、さまざまな解説が展開している。
呼吸においては、まず「息を吐いて、吐ききって」から、
そののちに「息を吸う」という手順の大切さが理解できる。
ただし、各論については細かく説明しているわけではない。
「胃を空っぽにする時間を長くする」、「朝食の考え方」、
「大腰筋の鍛え方」、「仙骨を立てる」、「体幹を意識する」、
など自分なりに適切なキーワードを考え出して、
自分の気になった箇所については、
別の書物をひも解くことで、知識を掘り下げる必要もあるだろう。
登山であれ、健康法であれ、危機管理であれ、
ひと通り勉強し経験を積んだひとや、自分なりのスタイルを持つひとが
自分の取り組み方をブラッシュアップしたり
あるいは補正するヒントを見つけるのに大いに役立つだろう。