タイトルの(勝ち抜け)という意味が、(がんばれ、勝つんだ)という意味と勘違いしていましたが、実際に読んでみて(勝ち逃げ)とか(本当に儲かるときまで我慢して、儲けて、再び待つ)という意味だと分かりました。タイトルは、危機をあおるその手の本のように聞こえますが、中身は、さすが大和証券、大蔵省、ゴールドマンという経歴を持つ方だけあってしっかりした内容でした。
特に、これからどうバブルが起きるとか、中国はバブルだという本はあっても、どういう経過となるかとか、どう投資すべきだとか具体的に書いてある類書はないので貴重な一冊です。
また、大地震などの自然災害や政治的なショックにどう投資の側面から備えるかという方法も示していますが、これができるのもコメンテーターではなくデリバティブなどにも通じた実務家だからこそ書ける内容で秀逸です。
これから投資を始めたい方は金融機関のセールスマンにだまされる前にこの本で理論武装しておくべきでしょう。また、いままではやりの投資信託などに飛びついて失敗した方は、次のバブルで失敗しないために必読だと思いました。