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動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか
 
 

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか [単行本]

福岡 伸一
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商品の説明

内容紹介

『生物と無生物のあいだ』の福岡伸一、待望の最新刊。「時間どろぼうの正体」「太らない食べ方」「生命は時計仕掛けか?」「病原体とヒトのいたちごっこ」「アンチ・アンチエイジング」ほか10年におよぶ画期的論考の決定版!

哲学する分子生物学者が問う「命の不思議」

生物を構成する分子は日々入れ替わっている。
私たちは「私たちが食べたもの」にすぎない。
すべての生物は分子の「流れ」の中の「淀み」なのである。
しかし、その肉体、タンパク質の集合体に、なぜ「いのち」が宿るのか。
遺伝子工学、最先端医学は生物を機械のように捉えていないか。
生命の「背景」にある「時間」を忘れていないか。
いったい、生命とは何なのか。哲学する分子生物学者が永遠の命題に挑む!

内容(「BOOK」データベースより)

生命とは、絶え間ない流れの中にある動的なものである。読んだら世界がちがってみえる。哲学する分子生物学者が問う「命の不思議」。今まで体験したことのないサイエンス・ストーリー。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 木楽舎 (2009/2/17)
  • ISBN-10: 4863240120
  • ISBN-13: 978-4863240124
  • 発売日: 2009/2/17
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (55件のカスタマーレビュー)
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By 西山達弘 トップ500レビュアー
形式:単行本
 本書は、生物学者である著者が生命、自然、環境などすべてのものは間断なく流れながら絶妙なバランスをとっているという切り口から著したエッセイ集である。

 それは、生物は機械のような部品の集合体ではなく、いくら人間が制御しようとしても手の届かないところにあるという著者のあきらめに似た考えである。

 たとえば、記憶はビデオテープのように取り出せるようなものではなく、記憶物質というようなものも存在していないことを明らかにしていく。
 また、生命を形づくっているたんぱく質は、今や試験管の中で全て合成できるが、それだけでは生命はつくることはできない。

 生命を形作る細胞は時間とともに全て新しいものと置き換えられ、「生きている」とは、時間とともに変化していく中での微妙なバランスの上に成り立っているもの=動的な平衡によって、エントロピー増大の法則と折り合いをつけている。

 自然に逆らわず、十分な栄養とエネルギーをとり、エイジングと共存することこそ最も賢いあり方であるという著者の思いは、生命を探求してきた著者だからこそ言える重い言葉である。

 さらにミートホープの食肉偽装事件の社長のコメントをとりあげ、今の我が国の消費者のひたすら安さを求める姿勢を批判したり、食品添加物の問題、遺伝子組み換え作物の問題、ダイエットやコラーゲンにも触れるなど現代社会の風潮にまで著者の考えを切り込んだ意欲作である。
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53 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
雑誌「ソトコト」に連載されたエッセイをまとめたものです。
章ごとの関連性は薄く、各章独立しています。タイトルの「動的平衡(Dynamic equilibrium)」は、第8章の「生命は分子の『よどみ』」から来ているようです。動的平衡がなんたるかを、語るためにすべての章を割いているわけではなく、科学に興味を抱かせようと、エンターテイメント性のあるトピックを書いていたら、こんな本になったという印象を受けました。

第8章をレビューします。

「動的平衡」はシェーンハイマーが名づけた言葉です。彼は、アイソトープ標識をつけた食べ物を与え、分子の行方をトレースしていきました。分かったことは、「生体を構成している分子は、すべて高速で分解され、食物として摂取した分子と置き換えられている」「わたしたちの身体は分子的な実体としては、数か月前の自分とはまったく別物になっている」ということでした。

これを分かりやすく詩的にこう表現しています(この表現方法には、芸術的な感性を感じました)。

「そこにあるのは、流れそのものでしかない。その流れの中で、私たちの身体は変わりつつ、かろうじて一定の状態を保っている。その流れ自体が『生きている』ということなのである」

その後、彼はライアル・ワトソンをとりあげ、科学的な世界から、情緒的な世界観に移行していきます。この部分からは、ガチガチな科学者からは批判を受けるところでしょう。しかし、僕にとっては、この部分が一番、胸に響きました。大事を成す科学者は、論理的な顔と、哲学を追う宗教家のような顔をもつ傾向があります。科学的な視点に固執せず、心の遊びの部分が、グレートワークを成し遂げるのかもしれません。

この部分があることで、この本が「一般的な科学啓蒙本」に「ちょっとグレートな付加価値」がついたと思っています。だから、一般読者から、これほどまでに絶賛されているのでしょう。「一般的な科学啓蒙本」の部分だけを読みたいのなら、リチャード・ドーキンスがおすすめです。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
20年前、大学の専攻が生命で、そのとき聞いた「手はなぜ手の形になるのか?」という講義は忘れられない。あまりにも複雑な理論でとてもそんな自然科学はありえないと思ったから。その後も、DNAは分子なのに、なぜ、生命は躍動するのか?、生物はなぜエントロピーの法則に反して複雑な形態を維持しているのか、など、生命の不思議に取り付かれたままだった。そういう生命の不思議を、福岡伸一先生は、興味深く描いている。本自身はひとつの緩やかなテーマが背景にあるが、ひとつひとつの章は独立したテーマで、どこから読んでもよいと思う。ただ、全体のテーマは最終章に描かれるデカルトへのアンチテーゼなのだろう。それは、仏陀が言う、生きとし生きるものはすべてつながっている、という発想や、宮崎駿、インディアンの世界にもある何かを感じる。
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専門知識がなくても興味深く読むことができました
「記憶とは何か」、「ダイエットの科学」、「うつる病気とうつらない病気」など日常生活に関わってくるテーマを取り扱い、著者の科学者的な視点からの考えが述べられています... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: ARASIYAMA
ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず
生きるとは、離れたり(分解)くっついたり(合成)しながら、変化しているにも関わらず、しかし見た目は変わらない、ひとつの流れである。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: ひろぽん
利己的な遺伝子を持つはずの生命が実はとっても利他的なんて!
... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 中畝繁
ファンタジーのようでリアルな読ませるエッセイ
タイトルにもなっている「動的平衡」とは、著者の言葉を借りると、
<間断なく流れながら、精妙なバランスを保つもの>... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: Getuplucy
昨日の自分と今日の自分は分子的には、異なる自分。
かねてから、タイトルに惹かれて、拝読。また、マスコミ等で、著者の話を耳にして、楽しみに拝読。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: yamaura
理科の楽しさがとてもわかりやすく示されています
科学の発見にこのような意味があったのか,とページをめくるたびに感動が押し寄せてきました。... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: 教師の道
コラーゲンやコンドロイチンをとっていても・・・
 雑誌に掲載されたエッセイ集となっているために、
「生物と無生物のあいだ」などとも重複する内容も多く、... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: happyfun120
相当面白かった
別に深い位置まで足を踏み込んだ議論が書いてある本というのではないというのは、読んだらすぐに誰でもわかると思いますが、読み物として楽しい上に、例えば僕のようなこのジ... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: 真島正人
食物/ 細胞/ 生命現象の核心を解く興味深い生化学的読本です。
この書物は、私達の日常生活の中で、流行する細菌と人間の関係や何気ない食事内容から、細かく細分子化されて、必要とされる細胞に分配される。生命現象に不必要は分子は排除... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: しまなみIST君
我流な読み方ですが...
最近10冊ほど読んでマイブームの苫米地英人博士の哲学をもとに本書を読んでみ
博士の説が同形で存在していることに気付く 特に1章はそのように感じた... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: きど
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