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35 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
テンプル・グランディン,
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レビュー対象商品: 動物感覚―アニマル・マインドを読み解く (単行本)
著者のテンプル・グランディンについては、随分前にオリバー・サックスの「火星の人類学者」を読んで知った。自閉症でありながら動物科学者であり動物に深い愛着を持っている。彼女が考案した食肉処理施設は、家畜に不安や苦痛を与えないように設計されており、世界中で使われている。彼女は人に抱きしめられるとパニックを起こしてしまうので、家畜を押さえる締め付け機を改良して使い、自分が気持ち良いだけの圧力をかけてリラックスする。こんな話が印象に残っていて、いつかこの人の自伝を読もう、とずっと思っていたら、この「動物感覚」が出た。「動物感覚」を読んで、テンプル・グランディンの活躍が想像よりもはるかに凄いことが分かった。家畜が人道的に扱われているかチェックするために世界中を走り回っている。監査方法も理路整然と無駄がなく効果的で惚れ惚れしてしまう。もちろん動物科学や自閉症の研究もしている。動物が世界をどう感じているか、人間とどう違うのか、人間が動物にどう関わっているのか、実験、観察の結果を述べる研究者でありながら、まるで動物の代弁をしているようでもある。自閉症患者と動物は似ているところがあるそうだ。やや専門的なところもあるが、たいていは理解できる。へぇ、そうなんだとビックリすることや哺乳類の一員として妙に納得してしまうところもある。動物に関する蘊蓄が増えた。「哺乳動物と鳥はみな、自分たちを取りまく状況に好奇心と関心をもっていて、いいことが起こるのをほんとうに楽しみにしている。」という一文がとても気に入った。
21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自閉症関係者以外の方にも、読ませる!,
By 高橋すもも (北陸地方) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 動物感覚―アニマル・マインドを読み解く (単行本)
日経の書評「自閉症の作者がなぜどのように動物の心が”わかる”のかを、豊富な具体例をあげ魅力的な語り口で説明されている」なに?動物の心がわかる?!うむむ、興味深い。しかし、自閉症関係者以外のわたしが読んでもおもしろいのか?という疑問も、、、読み進んでいく内にその心配はなくなりました!彼女はすばらしい動物科学の研究者であり、脳の働きの解説者であります。彼女の経験からの具体例は本当に分かり易く興味深い。四つんばいになり豚の目線で見る、モノクロ写真で陰影を感じる、猫の気持ちになり飼い主の帰りを待ってみる、、私にはできない、ゆえに大変興味深い。ある難読症の人はスイッチの入っていないラジオの音が聞こえる!しかし、作者はその能力は誰の脳にも”すでにある”という。それを使えないだけだと!私の脳にもそんな可能性があると思えるだけで嬉しい気がしちゃいます。エリザベス・M・トーマス「犬たちの隠された生活」や、オリバー・サックス「妻と帽子をまちがえた男」「火星の人類学者」を興味深く読まれた方にはぜったいにお薦めしたい本です。ノンフィクションの読み物としても読み応えあり、さすがニューヨークタイムズで12週間ベストセラーだけのことはありますね。
18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
快と不快だけではなかった,
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レビュー対象商品: 動物感覚―アニマル・マインドを読み解く (単行本)
犬のしつけ本などで、「動物には快と不快の感覚しかない」と書かれているのをよく目にする。そしてそのたびに何かが違うとずっと思っていた。この本を読んで「やっぱり!」と思い、かつ嬉しかった。動物たちが私たちが考えているよりもずっと感情豊かであることがわかったからだ。著者は自閉症患者である。しかし普通の人間には理解できないレベルで物事を見たり感じたりすることができる。ヒトと動物の違いは脳の前頭前野の大きさだというが、彼女は病ゆえに動物がどのように物事を感じ取っているかを知ることができるようになった。普段一緒に暮らしていても、なかなかうかがい知ることができない動物たちの感覚。私たちが想像するより以上に、彼らの繊細さがわかってとてもためになった。
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