犬は白黒の世界に生きている、とよく言われます。
しかし、その世界を想像するとき私たちは私たちの見ている世界がモノクロになったところを想像しているのではないでしょうか。
実際は、犬の目は私たちのものと比べ、視力や見え方などに構造的なちがいがあるのです。
ほたてはほたて、ハエはハエ、タコはタコ、ねこはねこ、へびはへびの目で世界を見ているし、それぞれの脳でそれを処理しているのです。
そういったことをとても丁寧に説明してくださる本で、「ああ、そうか」となんども目からうろこが落ちました。
それは新たな動物観を得たからではなく、自分自身の価値観がなんと身勝手であったことか、というところによるのです。
蝶はいもむしのときと、成虫として美しく羽をひろげるときとではまったく違う世界に生きている、
なんていままで想像したこともありませんでした。