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動物のいのち
 
 

動物のいのち [単行本]

ジョン・M. クッツェー , J.M. Coetzee , 森 祐希子 , 尾関 周二
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商品の説明

内容説明

The idea of human cruelty to animals so consumes novelist Elizabeth Costello in her later years that she can no longer look another person in the eye: humans, especially meat-eating ones, seem to her to be conspirators in a crime of stupefying magnitude taking place on farms and in slaughterhouses, factories, and laboratories across the world.

Costello's son, a physics professor, admires her literary achievements, but dreads his mother's lecturing on animal rights at the college where he teaches. His colleagues resist her argument that human reason is overrated and that the inability to reason does not diminish the value of life; his wife denounces his mother's vegetarianism as a form of moral superiority.

At the dinner that follows her first lecture, the guests confront Costello with a range of sympathetic and skeptical reactions to issues of animal rights, touching on broad philosophical, anthropological, and religious perspectives. Painfully for her son, Elizabeth Costello seems offensive and flaky, but -- dare he admit it? -- strangely on target.

Here the internationally renowned writer J. M. Coetzee uses fiction to present a powerfully moving discussion of animal rights in all their complexity. He draws us into Elizabeth Costello's own sense of mortality, her compassion for animals, and her alienation from humans, even from her own family. In his fable, presented as a Tanner Lecture sponsored by the University Center for Human Values at Princeton University, Coetzee immerses us in a drama reflecting the real-life situation at hand: a writer delivering a lecture on an emotionally changed issue at a prestigious university. Literature, philosophy, performance, and deep humanconviction -- Coetzee brings all these elements into play.

As in the story of Elizabeth Costello, the Tanner Lecture is followed by responses treating the reader to a variety of perspectives, delivered by leading thinkers in different fields. Coetzee's text is accompanied by an introduction by political philosopher Amy Gutmann and responsive essays by religion scholar Wendy Doniger, primatologist Barbara Smuts, literary theorist Marjorie Garber, and moral philosopher Peter Singer, author of Animal Liberation. Together the lecturefable and the essays explore the palpable social consequences of uncompromising moral conflict and confrontation. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

「哲学者と動物」、「詩人と動物」と題されプリンストン大学でおこなわれたクッツェーの2度の講演は、高名な小説家エリザベス・コステロが、ある大学からなんでも好きなテーマで話をしてくれるようにと招かれ、講演をするというフィクションだった。クッツェーの講演と、それに応え、さまざまな学問領域の洞察を加えた序文と4つのリフレクションズで本書は構成されている。

登録情報

  • 単行本: 246ページ
  • 出版社: 大月書店 (2003/11)
  • ISBN-10: 427260046X
  • ISBN-13: 978-4272600465
  • 発売日: 2003/11
  • 商品の寸法: 19.5 x 14 x 2.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
動物とは 2004/1/14
By カスタマー
形式:ペーパーバック
「哲学者と動物」、「詩人と動物」と題されプリンストン大学でおこなわれたクッツェーの2度の講演は、高名な小説家エリザベス・コステロが、ある大学からなんでも好きなテーマで話をしてくれるようにと招かれ、講演をするというフィクションだった。

クッツェーの講演と、それに応え、さまざまな学問領域の洞察を加えた序文と4つのリフレクションズで構成されているこの本は多少哲学的でもあった。コステロの意見を通じての私の意見は、結局人間はどの動物よりも弱いと言えるかもしれない。それ故、動物のなかでの人間の優位性と、力を誇示しているのかもしれない。それはきっと、他の動物を殺す事や、それらを哀れむという形で表れているだろうという事だ。読んだ後にも考えさせられるとても奥深い作品だ。

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7 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
某県の観光ダチョウ園では、ダチョウたちが放牧されていて、餌をあげたり乗ったりして遊ぶことができますが、併設のレストランではなんとダチョウ肉のステーキがメニューにあり、名物になっているんだそうです。臭みがなくて美味いらしいですが、牧場で遊んだ後では、なんとなく気まずい食事になりそうですね。

本書では動物のみが議論の対象になっていますが、そもそも私たちは植物も含めて生き物を殺して食べなくては生きていけない「罪深い」存在です。「殺して食べる」という普段は意識する事のない「事実」を、実の所、私たちはどのように捉えるべきなのでしょうか。

本書におけるクッツェーの講演は、架空の講演とそれに対する家族と聴衆の反応から成っています。メタフィクショナルな構成ですが、その複雑な語りは『敵あるいはフォー』で試みられた実験やプラトンの対話篇を連想させます。トマス・アクィナスや古代ギリシアの祭儀に関する言及があることから、著者の古典に対する意識は、形式的にも思想的にも明らかだと思います。

コステロの議論は、「独善的で論法がなっていない」とまでは思いませんが、同じ主張や比喩が繰り返され前進的に展開されず、聴衆に対して一方的に孤立感を深めていく印象を持ちます。思想自体も基本的にカフカや反発しながらもデカルトの流れを汲んでいるので、「限界のない共感」という概念ひとつ見てもどうしても二項対立的人間中心主義に足を引っ張られ、肝心なところで戯画的な表現に頼らざるをえず、屈折した形になっています。

リフレクションズでは、文学、生命倫理学、宗教学、霊長類学の研究者がそれぞれの立場から自由に発言していますが、個人的に、最後の二つのエッセイに感銘を受けました。
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