邦訳では『動物が幸せを感じるとき』となっておりますが、原著では"Animals Make Us Human"となっております。
畜産業界に深く関わっているテンプル女史にとって、本文は、読者の「探索」システムを活性化する伏線であるように私には感じます。
(ただし、日本の一般読者受けを狙った題名、構成に変貌しておりますが、)
また、この本では『動物が幸せを感じるとき』をあまり語っていません。
どちらかというと動物が如何に幸せを奪われているかを語っています。
特に牛、豚、鶏の章はそうです。
原題のとおり、私たちが人としてありうるのは動物のお陰なのだから、その動物たちに対して惨たらしい振る舞いを行うのは最小限にしようと訴えかけている本だと私は思います。
なお、馬の章に関してはいささか翻訳に違和感があります。
以下、馬術用語が入りますが、内方後肢を軸に旋回する「スピン」を曲がると訳しているように見受けられます。
裸馬であっても直進している状態から右や左に曲がるくらいなら、技巧的に習熟している必要はありません。
例に出てきたパット・パレリ氏の動画をyoutubeで探し、拝見しましたが、彼がやっているのは曲げているだけではなく、スピンを織り交ぜたウェスタン馬術の中でも高度な技巧です。
ウェスタン馬術の用語については以下参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0