ブルー・オイスター・カルトというハードロック・バンドの作品を手がけ、「ヘヴィメタル」という言葉の生みの親とされることもあるサンディ・パールマンをプロデューサーに迎えて制作された2作目。そのせいか、本作のサウンドは、重く、分厚く、切れ味鋭く、といった印象で、メイン・ストリームのハードロック的な感触を得ることができる内容となっている。
換言すれば、プロダクションと、メジャー感のアップが図られ、それが奏効した作品とも呼べるかと思う。
デビュー作にあったドタバタ感、ガチャガチャ感が一掃されており、非常に聴きやすいロックアルバムだ。
そしてそのことが、本国において、最もチャートアクション的に成功した作品となった要因であるのかもしれない。
そういう意味では、クラッシュ初心者(あるいはパンク初心者)には最も受けいれ易いアルバムであると言っていいかと思う。
ハードロックっぽい、とは言っても、パンクロックの持つ荒々しさや新鮮味は、十二分に満喫することが出来る。正真正銘のパンク・アルバムだ。
この後、彼らはより高次の音楽を追及すべく、こういった「パンクロック典型」といったスタイルからは脱却していくこととなる。
R&Rが持つ、初期衝動の発露といったストレートな表現方法は、彼らにとってはこの作品集が、その最後を飾るものとなったのである。