ここ最近、野球関連の本を読んでいますが、本書は指導者の立場から書いたもので、現役選手との大きな違いを感じました。一般人から見ると、とても想像つかないようなものです。
たとえば、あれだけ現役で実績を残した岡田氏でも、2軍コーチからスタートすれば、相手がプロでも、いきなりバットの握り方を教えるところから始める。これは、2軍に下手な選手が多いからだそうで、自分の現役時代の打撃レベルよりも、レベルを落とさなくてはならないそうです。
また、監督であれば、今の野球は情報戦なので、スポーツ紙を毎日全部読んで、明日の先発予想をすべてチェックし、一つ一つ可能性をつぶしていく、相手球団野手の出場が微妙と出れば、翌日の練習ではその選手の怪我具合を目視でチェックする…といった、緻密な部分を感じます。
おそらくは、選手やファンに見えない緻密な部分がたくさんあるのでしょう。野球をしている人、指導者にとっては、視野を広げる一冊になるでしょう。
個人的には、野球と関連がない、『他人の気持ちを知る術のひとつに「こちらは喋らずに相手に喋らせる」という方法がある。』と言う心理学的な部分が参考になりました。岡田氏の経験では、自信がない、あるいは不安過剰の人はよく喋るのだそうで、相手の気持ちを知る術のひとつだとか。新聞から選手の考えを知ることもあるみたいです。
話をする時に、自信がある人は簡潔に要点をついて、ない人は話がダラダラ長いということも、会話の在り方として参考になりました。
こういうように、野球以外の側面も学べる点が多かったです。