表紙を見るといかにも「わらにもすがりたい人が手にとりたくなる表紙じゃないか」と、嫌気がさしませんか?私はこの表紙の構成を見て「いやだな…」と思ったのですが…これが、ホント意外に良い本でした。
パチンコと脳の作用を随分研究された方のようでハマるメカニズムはよくわかりました。パチンコにハマる脳の話を力説されてはいますけど、そのへんは、「ふんふん、へーっつ」って感心して傾聴して差し上げましょうよ。それ以外にもいろいろ有用な内容がありますよ。
内容はいろいろな研究者や専門家が言っている事を網羅して一冊にまとめてある感じもあり、それも冗長でなくコンパクトかつ的確に説明してあって、参考になります。著者によっては一項目で一冊の本にしちゃうでしょう。
「東大生のノートは美しい」説はまあ反論も世の中には多々ありますけれど、著者はこれについても分析されています。美しいノートを書く人の脳では頭の中で言葉が繰り返され(音韻ループ)、空間配置を考え視覚情報として書かれたノートを見る(視空間的記銘メモ)、このように脳のワーキングメモリを深く使うことで記憶が定着していくということです。
つまり、きれいなノートの効果とはアウトプットの問題ではなく、「どうやってキレイに書こうかな」と頭を使うことに意味があって、「さあ、ここは○で囲んで、タイトルはピンクのマーカーつけるのよ」なんて私が息子の横で指示してノートを作らせてもあんまり意味がないってことかーと、納得でした。
本書の評価にバラツキがあるのは意外でしたが、多分著者はざっくばらんな方で学者的表現でないところもあるので受け入れられない人もいるのでしょう…。
私の場合は今まで読んだ脳の本、勉強方の本などで述べられてきた話が整理されていて参考になりました。おすすめいたします。