アドラー心理学に基づく教育書で、30年前のアメリカで発刊された本の翻訳本です。アメリカ家庭が抱える問題を具体的に捉え、シチュエーションを想定したうえで、考え方、トークを具体的に示してあります。30年前とはいえ、子どもの教育、しつけに対する悩みは現代日本の状況にぴったりあてはまり、とても参考になります。手こずる子どもに対してどうしたらいいか、というより、親のあなたの態度や子どもを見守る姿勢を示唆してくれます。日本では、「自立」の意味を誤って捉えられているように思います。ひとりで生きて行くよう、大人になっていきなり突き放しても、子どもの頃から、自立した考え方の訓練を積んでこなければ、真の意味での「独り立ち」は出来ないと考えますが、その方向付けの方法を、分かりやすく説いてくれます。決して大きくは無い字で、びっしり書かれた480ページというのも、読み応えあります。場面設定の数が多いので、どなたでも、あてはまる問題が必ずあるのではないでしょうか。バイブル的にお手許に置いておくと良いかもしれません。