生きていると、ときどき「あれっ これは間違っている」とか「ちょっと変」と感じることに出くわします。
しかし、私たちは、「世の中こんなもの」とか、「声をあげて指摘すると変人扱いされるのでは?」とか、「清濁併せ呑むという言葉もあるし・・・」とか思い、勇気を出せずに、なんとなくそのままにしてしまうことがあります。
この本は、野口健(登山家)、山本譲司(元衆議院議員。秘書給与流用の詐欺容疑で逮捕され、服役。その後、福祉施設で働いている)、蓮池透(北朝鮮による拉致された人の家族として運動)、仙波敏郎(愛媛県警の元警察官。裏金の証言を行い、警察のあり方に問題提起した)、高遠菜穂子(2004年、イラクの人々への支援活動中に、過激派に拉致された。解放後も苦しみながら支援活動を継続)の5氏のそれぞれの生き方を印象的につづっています。また、イスラエルで徴兵を拒否する人たちへの取材も行っています。
それぞれの話は、とても心に響くものであり、「私は、世の中を少しでも良くするような生き方をしているだろうか」、「自分に正直に生きているだろうか」と自問してしまう。
岩波ジュニア新書であり、若い人向けの本なのだろうが、私のように年配の人間が読んでも、考えさせられます。自らの生き方を振り返るためにとても有益な本だと思います。