アルバイトを始めた高校2年生と派遣で働く姉、その男友達のハンバーガー店で店長を務めている人の3人が、高校生とその姉のおじさんにあたる弁護士さんに「労働法」について教えてもらう。その3人がそれぞれに働き方について問題を持っているのだ。劇スタイルをとった本なので、取りつきやすく、読みやすい。
「労働法」は、働く者の味方だというけれども、どんな味方か、その味方にどう助けてもらえばいいかは、学校などではほとんど教えてくれない。自分で勉強しようにも難しくて取り組めない。その難題を本書はかなり解決してくれる。「労働法」について知っておくべきことがほぼ述べられているし、職場で問題が生じた場合、どう解決するのがベターかも教えてくれる。「こんな会社では働きたくない」と思っても、労働組合に入って会社と交渉して損害賠償を勝ち取るという方法もあり、そのことが大事だとも分かる。
労働者を大事にするのが成長の礎だと分かっている会社もある。「労働法」を知って会社を選ぶ基準にするのがいい。「この就職難の時代にそんな」、と思いがちだが、そういう引っ込み思案の労働者が増えれば社会全体が沈んでしまう。そう考えて本書を読んでほしい。
現行の「労働法」には問題が多い。しかし「労働法」の精神は労働者の人権を尊重することだ。そう信じて味方にしよう。