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労働市場改革の経済学
 
 

労働市場改革の経済学 [単行本]

八代 尚宏
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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労働市場改革の経済学 + 新しい労働社会―雇用システムの再構築へ (岩波新書)
合計価格: ¥ 3,066

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

派遣労働や有期雇用への規制強化論では、それによって雇用機会が減少し、正社員になれるどころか、非正社員の仕事も失われるという失業リスクは、なぜかほとんど考慮されていない。派遣社員を含めた非正規労働者にとって大事なことは、その働き方自体を否定されるのではなく、より良い働き方への改善を図るための制度・規制の改革である。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

八代 尚宏
1946年生まれ。国際基督教大学教養学部、東京大学経済学部卒業。経済学博士(メリーランド大学)。経済企画庁、OECD経済統計局、上智大学国際関係研究所教授、日本経済研究センター理事長等を経て、2005年より国際基督教大学教養学部教授。2006~08年経済財政諮問会議議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 272ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2009/11/20)
  • ISBN-10: 4492260978
  • ISBN-13: 978-4492260975
  • 発売日: 2009/11/20
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By 西山達弘 トップ500レビュアー
形式:単行本
進む不況の中で、非正規社員の失業問題が大きく取り上げられている。
世間では、「規制緩和・構造改革を進めた結果、雇用の不安定な非正規社員が増えた。」というのがなかば常識のように語られている。
そこで、現政権は非正規社員の規制に動き出し、世論もこれに同調しているように見える。

本書では、この非正規社員の問題に始まり、少子化問題、長時間労働、女性の社会進出、高齢者雇用など現在取り上げられている多くの問題は、戦後の高度経済成長の時代に確立された日本的雇用慣行にその原因があるとする。
すなわち、経済が右肩上がりであった時代には、新卒一括採用で大量採用し、企業内教育によって育て上げ、最も金のかかる50歳台に最も賃金が高くなり、定年制によって事実上の解雇を行うシステムである。
どうやら、この日本的雇用と呼ばれるものは、その基礎が戦時中にできて、高度経済成長とともに完成したシステムらしい。
しかしながら、すでに低成長経済に突入して20年余りになるというのに、このシステムは揺るぐ気配はない。
政府内での議論の気配もなく、ただ、対症療法を繰り返しているだけのように見える。

ほかにも、あの悪名高かったホワイトカラーエグゼンプションの本来の意義や、パートまでも含めた同一労働同一賃金の提案。派遣労働の3年という期限の撤廃などなど、著者の提案には納得させられるところが多い。

通説にとらわれず、この国の構造的な問題点を浮き彫りにしていて、これからのあるべき姿が明確に示されている。

この国の将来のために必要な本の一冊である。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
労働問題については、専門書・新書を問わず様々な本が出されていますが、本書のように「労働市場」の観点から深堀した本は希少です。

著者は、いま起きている労働市場の二極化(正規・非正規格差)を、経済成長率の鈍化、海外への雇用流出、労働者に占める女性・高齢者の増加などの労働市場を巡る環境変化の結果と解釈します。そして、いま起きている労働問題を解決するためには、派遣労働禁止のような「正社員化」を進める方向ではなく、非正規社員を容認した上で「同一労働・同一賃金」を実現していくことが重要と説きます。

このような主張自体は正論ですが、

・実現するための処方箋がいまひとつ弱いこと、
・国際比較が全くなされていないこと、

により、やや迫力と説得力に欠けるところがあります。

とはいえ、データが豊富かつロジカルに議論が展開されているので、一読の価値はあります。
労働市場の構造的な問題について関心のある方には、手にとってみることをお勧めします。
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形式:単行本
教科書のような文章。構成、文章、事例とも分かりやすいですね。これは通勤時読んでも苦痛じゃないです。本のタイトルのとおり労働市場改革の経済学、についてトピックの概観と自説をバランスよく織り込んでおり、すいすい読める。しかし、自分にとってはいろんなブログでだいたい聞いたことはあったので真新しさは無かった。でもディティールもしっかり論拠立って説明されててかゆいところに手が届く感じです。ずぶの素人ですけどね。しかし、八代さんがホワイトカラーエグゼンプションを提唱しはじめたとき、思いっきり反対していましたね。年間休日や総労働時間が規制されているなんて知らないで、残業代ゼロってことだけがクローズアップされていましたから。なんだか残念です。八代さんイコール残業代ゼロというイメージが世間的にはついてしまっているのかもしれません。
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