まず、本書は単独著書なので一貫性があります。
掲載判例は計160件で、各テーマの著名判例(昭和27年〜平成20年6月)をひととおり掲載した感じです。
1判例、見開き2頁でまとめられています(全330頁)。
この“まとめ方”が非常に素晴らしく、その体裁を書きますと、
・「概要」→2〜4行で事件のあらまし
・「事実関係」
・「判決要旨」→分量は百選と同等かそれ以上。
・関係図がある(全てではない)
・「本判決の位置づけ・射程範囲」→はっきり述べてくれるのでわかりやすい。
・「さらに理解を深める」→他の本へのリンク。
個人的には、判決の射程等がはっきり書かれていることと、他書とのリンクが充実しているのが大きいです。
とくに後者は、多数の方が使っていると思われる基本書と百選(第7版)の該当番号、本書では取り上げなかった判例が掲載されており、これがすごく便利です。
まさに“インデックス”の役割を果たしています。
秋に百選が改訂予定ですが、それを見越しても、本書は末永く利用できると思います。
値段も手頃です。
認知度がまだ低いようですが、間違いない一冊でしょう。
かなりオススメです。
なお、同シリーズには倒産法もあり、こちらが先に発刊されました。