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功名が辻〈4〉 (文春文庫)
 
 

功名が辻〈4〉 (文春文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

関ケ原決戦―徳川方についた伊右衛門は、この華々しい戦でも前線へ投入されたわけではない。勝ち負けさえわからぬほど遠くにあって銃声と馬蹄の轟きを聞いていた。しかし、戦後の行賞ではなんと土佐二十四万石が…。そこには長曽我部の旧臣たちの烈しい抵抗が燃えさかっていた。戦国痛快物語完結篇。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

司馬 遼太郎
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校蒙古語科卒業。昭和35年、「梟の城」で第42回直木賞受賞。41年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞。47年、「世に棲む日日」を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、「ひとびとの跫音」で読売文学賞受賞。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。59年、「街道をゆく“南蛮のみち1”」で日本文学大賞受賞。62年、「ロシアについて」で読売文学賞受賞。63年、「韃靼疾風録」で大仏次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受章。平成8(1996)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 327ページ
  • 出版社: 文藝春秋; 新装版 (2005/03)
  • ISBN-10: 416766318X
  • ISBN-13: 978-4167663186
  • 発売日: 2005/03
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ついに完! 2005/4/7
形式:文庫
 豊臣方につくか徳川方につくか悩む伊右衛門。千代の名案によって伊右衛門は救われる。関ヶ原の戦いが起こり、功名を得ようとする伊右衛門だが大してなにもできなかった。小早川の裏切りにより勝利する徳川家康。だが、千代の案などによりなんと第一功を得る。ついに土佐二十四万石の国持になった伊右衛門だが領民はなかなか受け入れてくれない。苦しみながらもある決断をする。
 律儀ぎさのみが売りの伊右衛門と、賢く夫を支える妻千代の力によって出世していく様を描いた戦国物語。
 大河ドラマ「利家とまつ」以来、久々の女性(千代)が主人公になっています。すごくおすすめの一冊です。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
 意外な人に脚光をあて小説を書く。しかし読み終えた後はなるほどとおもわせるのだ。考えてみれ信長・秀吉・家康、そして三百年続いた歴代の徳川家に仕えてきた山之内家の藩祖の物語である。やはりドラマが歴然としてあるのだ。
 主人公千代の勧めで山内一豊が金十枚で豪華な馬を手に入れ、次第に出世していったという逸話がある。本書でももちろん見てきたかのような場面でコマをすすめている。史実にない逸話であるという論議も多い。しかも本書解説によると司馬本人は「この話は作り話かもしれないねー」と屈託なく話してるという。この作り話かもしれない逸話を逆手にとってさらにおもしろく、まるでタイムマシンで見てきたかのように描いていく。これが司馬文学の真骨頂なのだと思う。
 家康から一豊が四国の領主にすることを告げられた時、読者である僕も千代と一豊とともにさわやかな涙がでました。
 主人公たちに同化してしまう物語ですね。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 李克
形式:文庫
律儀のみが取り柄の夫・一豊、それに才智溢れる妻・千代、才能の無い夫を千代の内助により、一国の主になるという二人の夢が、叶い土佐一国を拝領することになった。入国に際し、土佐の先住の郷士達の抵抗にあい、困り果てる一豊だが、最終的には強攻に出、主たる郷士達を虐殺することにより土佐を鎮撫する策をとってしまう。創業のころとは異なり、大きな組織となった山内家では、もう千代は蚊帳の外の存在であり、相談も無かったことは、彼女を悲しませ、また、彼女が夫と作ってきたものが、そんなもの(領民を平和に治めるのではなく、力による支配であったこと)になったことに、彼女は、自分の半生が何であったのかと悩み、また夫の無能さを嘆きたく、またなじりたい気持ちになる。一豊の狭量故に、民衆を治められなかったことが、最後に敢えて描かれているのは、司馬遼太郎は何が言いたかったのか考えてしまう。幕末まで続く、土佐の上士・下士の軋轢の原因といえば、この始祖一豊の方針というか、取った手段のためであろうが、一豊や山内家の老人達が本当に無益無能だったとは云いたくはない。それほどに進駐してきた者が先住者を治めるのは難しいものだと思うし、実際、力によらねば上手く治められなかったのではないだろうか。結果論から云えば、上士下士の対立から、幕末、郷士の脱藩者が出、自由な発想で行動できたことが、明治維新の立役者を多く輩出する結果になったような気がする。私は、一豊のことを、作品中で千代が言うほどには馬鹿にはできないと思っている。なぜなら、実際、戦いに臨んだは彼であり、生死をかけたのは彼だから、軽んぜられるのは酷なような気がする。利口な忠告者より、現場に立つ実践者の方が辛いのである。世の奥様方にも、そのことは解かって欲しい。『旦那さんを大切にしてあげて欲しい』と、なんだか最後は私の願望になってしまったようで、失礼しました。
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