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劇画漂流 上巻
 
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劇画漂流 上巻 [コミック]

辰巳 ヨシヒロ
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

劇画生誕50周年記念出版!! 1950年代後半、大阪の小さな貸本専門出版社・日の丸文庫に集まった若き作家たちは新たなマンガ表現を追求、その後のマンガのあり方を大きく変えていく──2005年、仏アングレーム国際コミックフェスティバル、2006年、米サンディエゴ・コミック・コンヴェンションにて特別賞受賞。「劇画」の命名者が描く自伝的長編、ついに単行本化!(『まんだらけマンガ目録』8号~22号:1995年3月~1998年9月、および『まんだらけZENBU』1号~8号:1998年12月~2000年9月掲載)

「朝日新聞」、2009/01/04

「この表現でしか得られない感銘がある。劇画自身が語る自叙伝として、読みごたえ十分」(ササキバラ・ゴウ)

登録情報

  • コミック: 424ページ
  • 出版社: 青林工藝舎 (2008/11/20)
  • ISBN-10: 4883792730
  • ISBN-13: 978-4883792733
  • 発売日: 2008/11/20
  • 商品の寸法: 18.2 x 12.6 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:コミック
貸本漫画黄金時代に,それまでになかったリアルな表現を取り入れた伝説の劇画雑誌「影」や「街」で活躍した辰巳ヨシヒロ。彼は今では一般的(というより,いささか古びた表現か?)となった「劇画」という用語を漫画界で初めて提唱した作家であり,貸本漫画が廃れた60年代以降も,やや寡作ながら多くの傑作を残している。

本作は著者の分身である勝美ヒロシを主人公に,漫画にかける情熱,「劇画」提唱にいたる苦難や葛藤が,大阪や東京を舞台に,同好の漫画仲間との交流をまじえつつ,いきいきと描かれている。
上下全2刊のうち前半にあたる本書では,戦後の貧しさがまだ残る中,新聞や雑誌の投稿漫画に精を出し,手塚治虫に憧れる様子が描かれる。このあたりは藤子不二雄Aの「まんが道」と似たような趣だが,興味深いのは,大阪(関西)の貸本漫画の出版社事情が多く描かれる点ではないだろうか。戦後まもなくのころ,関西に貸本漫画出版社が存在し,言わば“関西漫画文化”が存在したことは,活字で語られることはあっても,本書のように漫画で活写されることはほとんどなかったのではないだろうか。その意味でも貴重な作品と言えよう。
そのことは,たとえば藤子版「まんが道」で主人公が手塚を訪れるのは手塚が上京して後のことだが,本書「劇画漂流」ではまだ東京に仕事場を移す前の,宝塚の手塚邸を主人公が訪ねていることにもよく現れていると思った。
またひとつ,“まんが史漫画”の傑作が単行本にまとまったことを素直に喜びたい。
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By sirou55 トップ500レビュアー
形式:コミック
本の中にも登場する佐藤まさあきは、その著書「劇画の星をめざして」の中で辰巳ヨシヒロを「彼なくしてはこんにちの劇画の発展はなかった」と絶賛している。この本にも出てくる辰巳の作品「開花の鬼」を例に出して、一見無駄に見えるカットがリズムを生んでいて、手塚治虫の映画的手法といわれたものを、さらに数段進歩させたとしている。現在では誰も不思議に思わない人物が走っているときのバックの斜線も辰巳の新技法でスピード感を生んだと。

劇画の出発点ともいえる雑誌「影」の創刊号のメンバーは辰巳ヨシヒロ、松本正彦、さいとうたかを、久呂田まさみ、高橋真琴、桜井昌一の6人で構成されているが、辰巳の兄の桜井が本の中では劇画に対して批判的だったことを描写してあったのは意外だった。

しかし手塚治虫の人脈がここにも濃厚に存在していたとは、手塚の影響力の大きさをあらためて悟った。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
実話の重み 2010/8/18
形式:コミック
重みがあります。
そして桁違いのリアリティがあります。
貸本時代の劇画工房の雰囲気や、貸本版元のいい加減さ、そして何より日常描写の叙情性、壮絶なノンフィクションの完成度です。
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