イギリスの児童文学を思わせる子供時代の描写に始まり 最難関のバレエ学校に合格 少数精鋭の英才教育
大公に引き立てられた美少女優等生だった著者 名づけ親でもある名教師ゲルトの薫陶
飛び級卒業 ソリストとしての大抜擢のデビュー
世界中の憧れであるワガノワ・バレエ学校
十年くらい前が一番留学しやすかったろう
激しさは凍り 鋭さは壮絶をなぞり 視覚と聴覚がもたらす感動に忘我させられても
才能と衝動のあいだ 美談と醜態のあいだで天上的になれる
オーラと生活の極端さに呆然となる街
舞台 宮殿 サクセスストーリー 人脈はぺテルブルグの一部であって それらの外側にいても
芸術性は育てられる街
ぺテルブルグ出身の作家 詩人たちは他人の自意識と想像力により暗転の日々を送っても
抽象名詞や形容詞を失意や不遇から独立できる真理にまとめた
わたしは帝政ロシア育ちの最高のバレリーナはスぺシーフツェワだと思うが
著者カルサーヴィナは人柄が特筆に値するようだ
悪名高いクシシェシンスカヤが著者に親身になってくれたこと
マダム・ソコローヴァの手取り足とりの指導
出入りの激しかったバレエ・リュッスに最初から最後までいたのはカルサーヴィナだけであること
独裁者と批判されるディアギレフは私財をなさず あえて無私に芸術に献身的に生きたこと
ディアギレフの才能 才覚 人柄がいかに人を動かし まとめたかを著者はとらえ 書き残した
本書のイサドラ・ダンカン批判 ブラシス理論 ピカソの特徴 ラヴェルが著者に直々に教えたこと
言葉にならないような芸術家や舞台のオーラを巧みに表現している
わたしは二ジンスキーの自伝読んで意味不明だったが著者も二ジンスキーは自分の想念や思考を
言葉にするのが下手だという