地獄篇ノベライズ。映画内では語られなかった地獄門の亀裂の話や、咎人達の設定などに
触れられている点、ラスボスの心情が(ほんの少しだけですが)描写されている点が良かったです。
映画に完璧に忠実というわけではなく、咎人の設定が一部初期と思われるものだったり、
台詞が変わっていたり、一部の設定の解釈が著者独自のもの(もしくは映画初期設定のもの?)だったり。
この辺は違う視点から切り込まれていると考えれば楽しめると思います。
しかしとにかく文章が稚拙。平易ではなく稚拙。三人称多視点で書かれているので感情移入しにくく、
緊迫感や悲愴感に欠ける。視点がころころ変わり、戦闘にいたっては致命的に迫力不足。
映画は大迫力で面白かったので余計に残念。説明文ばかりで文章量が少ないため、2時間あれば読了できます。
どうせノベライズするなら三人称一視点にして心情を緻密に描き、スピード感あふれる映画とは
違う面白さを魅せる、くらいの冒険をしてもよかったと思います。結論は星2つということで。