サイタマノラッパーシリーズが素晴らしく、入江監督の作品には毎回驚かされています。
私は特にかまってちゃんファンではありませんが、今回の作品も、まさに素晴らしい作品でした。
登場人物の描写、煮え切らない現状、など、うまく描けていると思います。
しかし、かまってちゃんファンでないと、劇中の音楽を通じた演出に感情移入しにくいのも確かです。
私はこの作品を映画館で二度みました。映画館でみると、かまってちゃんがとても輝くんです。
大きいスクリーンに大音量のライブシーン。
そのライブ会場に自分がいるかのように錯覚することで、作品の世界にのめり込むことが出来ました。
「ライブ会場にいる登場人物」「ライブ会場にいない登場人物」そして、「ライブ会場にいる私」。
登場人物たちと、かまってちゃんを共有することが出来ました。
かまってちゃんファンで無くても、その演出・効果を十分に感じることが出来ました。
細かいことは、ライブの勢いでぶっとびました。
しかし、家のテレビでみると一変しました。
映画館と違い、小さいテレビ、小さい音量。
ライブ会場にいるような錯覚はありません。
ライブDVDを見せられている感じです。
「ライブ会場にいる登場人物」「ライブ会場にいない登場人物」そして、「お茶の間でライブDVDを見る私」。
作品にのめり込むことは出来ませんでした。登場人物と共有できるものは無くなりました。
かまってちゃんファンなら、楽しめるのかもしれませんが、かまってちゃんファンで無ければ、あまり楽しめないでしょう。
この作品は悪い作品ではありません。
しかし、「サイタマノラッパーは好きだけどかまってちゃんには興味は無い」という方が見たら、つまらないと感じるかもしれません。
ですが、もし、アンコール上映で、劇場で見る機会がありましたら、是非劇場でみてください。
素晴らしいライブ体験が出来ます。ライブ映画です。