出崎統監督によるあしたのジョー2の劇場版アニメ。
映像は中々綺麗です。
フィルムグレインはやや強めに処理されております。
ザラつきというよりも粒状感がうごめくといった感じです。
フィルムらしい味のある映像ですが場合によってはうるさく汚く感じる事もあるかもしれません。
シャープさは中々よく演出でぼかしている箇所を除いて、輪郭線が綺麗に強調されて出ている。
ただ、時折輪郭が浮くように感じる事がありますがこれは元からでしょうか。
動きのあるシーンや細かい箇所は破綻する事もなくよく再現されております。
色も丁寧に再現されており、ノイズが出る箇所もほとんどありません。
気になるのはフィルムのゴミや傷。
古い作品なので仕方のない面もありますが、ややチラついて気になるレベルです。
バンダイビジュアルの古いフィルムアニメは額縁気味になる事が多いですが、この作品は全くそういう事もなく端まできっちりビスタサイズとなっています。
他のBDアニメと比べると中々綺麗な部類に入ります。
デジタル制作のアニメとは比べる事はできませんが、十分満足できる画質。
うごめくグレインと傷などが気になるものの、一枚絵が動くかのような画質のよさはしっかりと伝わります。
音はそこそこ。
重低音は意外にもよく出ており、厚みのある音になっています。
年代的に期待していなかったのですが低音がしっかりと響くのには驚きました。
高音は詰まりがちで少し弱いか。
音が割れるような事はないのすが、伸び切らない詰まりがちな音になっています。
ステレオですのでサラウンドはありません。
セリフ部分は一部で効果音と被り聞き取りにくい箇所があるものの、概ねクリアではっきりとしており良好。
当時の原音を忠実に再現できている音だと思います。
内容はテニスアニメ、あしたのジョー2の劇場版。
TVアニメの総集編といった内容ですが、終盤はTVシリーズと同時進行で別に描き起こされたそうです。
尺の関係からラストのホセ・メンドーサ戦まではかなり大雑把に省いたダイジェスト的な内容になっています。
ダイジェスト的な内容ではありますが、話の流れはしっかりと分かる構成です。
要所要所は押さえているものの、試合やシーンを一気に飛ばすような形に。
ラスト付近はしっかりと描いているのでそこをしっかりと見せるために仕方ないでしょうか。
やはり特徴的なのは出崎統による斬新な演出です。
迫力があり印象に残る特徴的な映像を高画質で堪能できる。
矢吹丈の渋くかっこいい生き様は今見ても熱くなれます。
男らしさ溢れるボクシングアニメです。
この質なら発売予定のTVアニメシリーズのBOXにも期待が持てそうです。
特典はHD画質で特報と劇場予告2種類。
パッケージ内に封入されているブックレットの出来はよく楽しめます。
画質は十分高画質と分かる映像ですし音質も忠実、あしたのジョーファンなら手元に置いて損はない一本です。