劇場版ポケットモンスター5周年記念作品
水の都、アルトマーレを舞台に繰り広げられる冒険。宝石「こころのしずく」の謎に迫る物語。
この作品の制作中、アメリカで同時多発テロが起こった。
テレビの中で、映画のワンシーンのように爆発する貿易センタービル。
現実感を持てないで、ニュースを眺めていた子供達は、多いと思う。
そんな中、犠牲者は三千人を超えた。
ポケモンが死んだ、初めての作品。
戦争への強い「怒り」が込められている。
ラティオスは作中、なんの罪もないポケモンだ。
しかし、人間が呼び込んだ災いからアルトマーレを守るために力を使い果たす。
ラティオスの最後の場面は、とても静かだ。
残されたラティアスの手を一度だけ、ギュッと握る。
そして最後の「ゆめうつし」で
サトシ達に、青い地球の姿をみせる。
子供達はどう観ただろう?
なんでラティオスは死んでしまったのか?死ななければならなかったのか?
ザンナーやリオンが決して悪い人間でないことを、作品は最後までアピールした。
作品はとても静かに終わるが、子供達にこの作品が残した「宿題」は、予想以上に大きなものだ。
ラティオスがみせた、青い地球を観て、あなたは何を思っただろう。
罪のない命が、簡単に奪われる。それは、多くの事情の中ではしかたがないことなのか?
宮沢和史の歌うエンディング曲は、この映画の強い想いである。
青いほしは、すべての人間に問う。