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創造的進化 (ちくま学芸文庫)
 
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創造的進化 (ちくま学芸文庫) [文庫]

アンリ・ベルクソン , 合田 正人
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

生命は、「生の弾み“エラン・ヴィタル”」を起爆力として、不断の変形を重ねてきた。目的的ではなく、多様な方向に自由な分岐を繰り返す生命の進化の過程―それはわれわれの意識にも通じるものである。時間、意識、身体、記憶―超越論的存在を直観的把握によって解明しようとしてきたベルクソンが、さらに生命の根源へと思索を深める。刊行するや全世界で反響を呼び、生命概念を刷新するとともに、ベルクソンの名を高めることとなった主著。ちくま学芸文庫版オリジナル新訳。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ベルクソン,アンリ
1859‐1941年。パリ生まれ。旧来の認識論の限界を超えるべく実証主義の手法を採り入れ、すべてを持続の相の下に捉え直し、直観によってこそ生きた現実が把握されるとする独自の経験論を確立した。1900‐1921年コレージュ・ド・フランス教授。第一次大戦頃より政治的発言や活動も多く、1927年にノーベル文学賞を受賞

合田 正人
1957年生まれ。明治大学教授。フランス思想史

松井 久
1972年生まれ。法政大学大学院博士後期課程哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 518ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2010/9/8)
  • ISBN-10: 4480093079
  • ISBN-13: 978-4480093073
  • 発売日: 2010/9/8
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By お気に召すまま トップ1000レビュアー
ベルクソンは、本書において、当時影響力を強めつつあった進化論を参照しながら、生命の本性にもとづいて、人間の思考の特異性を明らかにしようとした。第4章は「思考の映画的メカニズムと機械論の錯覚」と題されており、登場したばかりの映画をうまく例につかって、ゼノンのパラドックスなどに新しい光を当てている。映画は、静止画像を次々に交替させるだけなのに、スクリーン上ではものが動いているように見える。この対比が、悟性的・静止的思考と躍動する生命とに類比されるのだ。本書は難解な『物質と記憶』とは違って、読みやすく、興味深い論点も多岐にわたっている。「無」の問題を扱う箇所も面白い。たとえば、「なぜ、何ものも無いのではなく、何かが存在するのか?」というライプニッツの問いを論じる箇所を、旧訳と比べてみよう。(岩波文庫訳)「存在は無の征服として私にうつる。何もなくてもよいし、それどころか何もあるはずはないのだと私は思い、しかも何かがあるのに驚く。」(p324)/(本訳)「存在は無の征服として私に現われる。私は、何も存在しないということがありうる、いや、そうでなければならないとさえ考える。それで、何かが存在することに驚くのである。」(p349) 後者の方が、哲学的思考をより正確に反映している。
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17 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
すでに100年も前の著作ですが、例の「エランヴィタル」が炸裂しています。宇宙の始まりにあり、常に変化し続ける生命現象の元になっている複数の「弾み」。すばらしい。ひとつの起源からはじまる「機械論」も、ひとつの終わりを目指す「目的論」もともに批判する複数性と偶然性の哲学的生命史。あー癒される。

後半、批判をわかりやすくするために「映画」が比喩的に使われていますが(持続を止めてしまうこと、偽の連続を作り出すこと)、ベルクソン哲学の精髄と映画は必ずしも相反するものではないということをドゥルーズさんが「シネマ1」「シネマ2」(ともに法政大学出版局)で一生懸命に展開しておりますので、そちらでさらに癒されましょう。
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