創価学会の信者がどんな人たちで構成されているか、どんな信仰生活を送っているか(第1章「学会員たちの信仰生活」)、宗門との確執・分離などこれまでの歴史(第2章「創価学会の基礎知識」、第4章「創価学会の変化」)など、創価学会について幅広く分析・記述しており、学会について偏りの少ないバランスのよい情報を提供している。
また、最近の傾向として、学会の構成員の中にエリート層が増加してきており、今後どのように学会や公明党が進路を定めていくか難しい局面にあることや、自民党支持者と公明党支持者が重なり合うようになってきていることなどは、その当否はともかくとして、一つの見方として参考になる。
ただ、私の場合は、第3章「創価学会についての研究」は、全体で200ページ余りの本で「人の研究の引用ばかりで50ページも使うのか」と感じ、しかも内容的にたいくつだった。
なお、本書の帯には「批判でも賞賛でもない はじめての学会論」となっているが、やや学会に好意的な記述となっているように感じた。