1969年3月7日リリース。1968年8月ロンドン、レジェント・スタジオにて録音。ジェネシスのデビュー・アルバムである。このアルバムはあのカリスマ・レーベルではなく、デッカからリリースされている。
イギリス、サリー(ジェネシスは最後の方のアルバムは全てここでレコーディングしている)のパブリック・スクール『チャーター・ハウス』の同級生であったピーター・ガブリエル(Vo.)、アンソニー・フィリップス(G.)、トニー・バンクス(Key.)、マイク・ラザフォード(B.)、クリス・スチュワート(Dr.)によって結成されたスクールバンドがジェネシスの母体である。この『チャーター・ハウス』の先輩であったミュージシャン兼プロデューサー、ジョナサン・キングのプロデュースで本作は世に出ることになる。
このアルバムで彼等はジョナサン・キングに気に入られようと何とビージーズのようなサウンドを目指していた。あのピーター・カブリエルもそういう時代があったのだ。当然、模倣と自分のやりたいサウンドとの乖離は明白で米170位のランクが最高というデビューとなった。
それでもガブリエルの声は健在である。どんなに自身を曲げようとして無理をしても結局は自身を隠しようがない、そういう天が与えた才能を持っていたということなのだろう。