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26 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
工作は思考訓練,
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レビュー対象商品: 創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C) (新書)
一時「ボジティブ・シンキング」という言葉が流行りましたが強い違和感を感じていました。私自身は悲観的に考えて楽観的に行動するのがよいと思ってますが、その考え方の根底に若いときから好きだった工作があるとは今まで気がつきませんでした。しかし確かに工作の過程は、目標までのステップや問題点、不足していること、トラブル対処のための思考訓練であると思います。 著者と年齢が近く、バルサ材で工作をしたり、パソコンのアプリケーションも自分でプログラムした経験もあるし、他人からはガラクタといわれるいろいろな部品を捨てられなかったり、そういった自分を肯定してくれるような本でした。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
単なる工作の本ではない、人生観にも踏み込んだ一冊,
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レビュー対象商品: 創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C) (新書)
自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)の後に読みました。 その筆者が自分の場合の自在を書いたものが本書に当たります。 私はギヤやモーターを用いた工作はせず、専ら半田ごてで何か作っていましたが、 推論すること、それを応用すること、という意味ではなるほどな、と思わされる 記述が多々ありました。 工作をした人でないと分からない、工作のセンス(を感じられる)センスなど、 確かに思い当たる節がたくさんあります。 ですので、今でも機械を分解すると、設計した人がどういう意図で最終案を この形にしたか、大体見当が付くようになりました。 こちらの本では更に踏み込んで、生きることもまた同様だ、と述べています。 工作をして機械を通じて設計者の意図や工夫を感じられ、自分で何か作るときに 応用してみる点と同じことです。 子どものころに試行錯誤の経験が無く、何でも「危ないから」でやらせて 貰えなかった子は、自然と生き方を“選ぶ”ことになります。 本来、どう生きようと自在であるはずなのに、何か既に誰かが作ってくれた 予定調和に敢えて束縛される生き方を選ぶということになってしまいかねません。 この本には上記の程度の内容しか書かれていませんが(恐らく筆者はこれ以上は興味がない)、 この指摘は洋服や家電品を選ぶように、人生を選んでしまうという意味に於いて かなり重たい問題だと感じました。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「ものづくり」をしている人には、 色んなヒントがあると思います。,
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レビュー対象商品: 創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C) (新書)
一応僕も仕事でモノ(ソフトウェア)を作っている人間として、心構えや考え方という点でとても参考になりました。 章立ては以下のとおり。 /* 1章 工作少年の時代 2章 最近感じる若者の技術離れ 3章 技術者に要求されるセンス 4章 もの作りのセンスを育てるには 5章 創作のセンスが産み出す価値 */ この章立てを見るだけでも、 開発職や技術職といった類の職種の人は興味がそそられるのでは。 僕なんか大学の専攻は音楽で、一般的には文系になりますが、 今は多少なりとも論理的な思考を求められる仕事をしています。 そのせいか、バリバリ理系の著者が書いたこの本の内容(考え方)も、 すごくすんなり飲み込めました。 まぁ、読み解くこと自体に理系の素養は求められませんが・・・ 技術職をしていると、非技術職の人との意識のギャップに絶句することも度々。 本書でもそのギャップに言及している部分がいくつかあり、 「そうなんだよなぁ・・・」と思いながら読んでいました。 例とともに「技術のセンス」として挙げられていた、 1. 上手くいかないのが普通、と考える悲観 2. トラブルの原因を特定するための試行 3. 現場にあるものを利用する応用力 4. 最適化を追求する観察眼 ですが、これも納得。 特に「1」なんかは、技術者でもしていない限り、 技術に対してこういう視点は持ち得ないんじゃないでしょうか? 非技術者はむしろ、 「技術的課題なんてクリアできて当たり前」 という考え方だと思います。 その考え方の悪弊が、著者も言っている、 「(技術のセンスに対して)多くの場合、その能力に相応しい賃金は支払われない」 というところに結びつくのだと思います。 その「技術のセンス」について著者は、 「一般の人は、それを“努力”や“根性”で片付けるし、 “才能”という“魔性”みたいなものとして認識しているけれど、 それは歴然として存在する技量、あるいは知性の一つなのだ」 とも言っていますが、これも大いに納得。 技術者のその技量や知性の獲得に払っている犠牲に対して、 非技術者はあまりに無頓着すぎるし、 経営者までそこに無頓着だと技術者は不幸です。 その他、前後を省きますが印象に残った言葉として、 「前倒しのプロジェクトこそ、優れた完成品を産み出す」 「技術とは、その科学の知恵を社会に還元するための道具である。 その道具を使う者は、常に謙虚で慎重に努め、 自分が失敗する可能性や、考えが及ばない範囲があることを、 自覚自問し続けなければならない」 「なにか新しいことを計画したときに、思いどおりにことが運ぶ、 という楽観を持つような技術者は信頼できないと考えてよい」 「(技術は青春ドラマのように感情論で語られるものではなく) 明らかに社会に直接還元できる能力なのである」 「楽しみは、人と人の間から生まれるものではなく、 個人の中から湧き上がってくるものなのだ」 「ノウハウが言葉として簡単に成立するとしたら、 それは“宗教”と呼ばれるものだろう」 「好きなことをしていて賃金がもらえるなんて、 基本的にはありえないと考えてよい」 「創作が産み出す価値とは、“人間の凄み”である」 などなど。 文脈の前後関係があってこその言葉なので、 これらの言葉にピンとくる人は本書はとても興味深く読めるはず。 工作に限らず、趣味にしろ仕事にしろ「ものづくり」をしている人には、 色んなヒントがあると思います。
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