薬の副作用に関する再現ドラマを記述し、薬の副作用のメカニズムをできるだけわかりやすく説明しようとしています。おもしろく読むことができます。次のようなことが書かれています。
1 カルシウム拮抗薬の副作用にうつ症状、眠気、だるさがある。
2 スタチン製剤で黄紋筋融解症が起こり、こむら返り、腰に力が入らない、だるさがでることがある。
3 中枢神経ではヒスタミンは意識を保つのに重要な働きをしている。抗ヒスタミン薬は中枢神経のヒスタミンレセプターもブロックするため、眠気が出る。
4 鎮痛薬はシクロオキシゲナーゼを抑制し、プロスタグランジンの産生を抑える。プロスタグランジンは痛みの原因物質であるから、プロスタグランジンが少なくなると、痛みが抑えられる。しかしプロスタグランジンは胃粘膜の保護もしているから、胃粘膜が胃酸に負けて潰瘍ができやすくなる。
5 片頭痛の薬であるトリプタン系製剤の主な副作用は胸部圧迫感と胸部苦悶感であり、狭心症のような症状がある。トリプタン系製剤による胸部症状は喉のあたりをジワッと押されるように感じる。
6 低血糖で脳の機能が低下すると麻痺が出現し、脳卒中と間違われることがある。左脳は右脳より代謝が大きいので、低血糖で左脳の機能低下により右片麻痺が出現することがある。
7 妊婦が経口糖尿病薬を内服すると胎盤を通過し胎児が低血糖になってしまう。だから妊婦の高血糖には胎盤を通過しにくいインスリンを用いる必要がある。
8 プロスタグランジンはアラキドン酸からつくられる。解熱鎮痛薬によって、プロスタグランジンの産生が妨げられると、余ったアラキドン酸はロイコトリエンになり、ロイコトリエンが喘息を誘発する。