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剣客商売 浮沈 (新潮文庫)
 
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剣客商売 浮沈 (新潮文庫) [文庫]

池波 正太郎
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

小兵衛が関わった二十六年前の敵討ちを機に、運命を分かった二人の男。シリーズ最終巻。

小兵衛は今も時折、二十六年前、門弟滝の仇討ちに立会った際の、相手方の助太刀山崎との死闘を思い出す。「生きていれば名ある剣客になっていたろうに」。そんなある日、蕎麦屋で見かけた崩れた風体の浪人は、敵討ちを成就し名をあげたはずの滝だった。そしてその直後、奇しくも小兵衛は、清廉に生きる山崎の遺児に出遇う。老境の小兵衛が人生の浮沈に深く思いを馳せる、シリーズ最終巻。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

小兵衛は今も時折、二十六年前、門弟滝の仇討ちに立会った際の、相手方の助太刀山崎との死闘を思い出す。「生きていれば名ある剣客になっていたろうに」。そんなある日、蕎麦屋で見かけた崩れた風体の浪人は、敵討ちを成就し名をあげたはずの滝だった。そしてその直後、奇しくも小兵衛は、清廉に生きる山崎の遺児に出遇う。老境の小兵衛が人生の浮沈に深く思いを馳せる、シリーズ最終巻。

登録情報

  • 文庫: 262ページ
  • 出版社: 新潮社 (1998/03)
  • 言語 日本語, 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 410115676X
  • ISBN-13: 978-4101156767
  • 発売日: 1998/03
  • 商品の寸法: 15.2 x 11 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 413,964位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ついに最終巻まで来てしまった。今まで夢中で読んでしまった16冊、なんと早かったことか。もうこれ以上剣客商売の続きはないのかと思うと寂しくて仕方ない。
荒唐無稽に強い秋山小兵衛とその息・大治郎のスピード感あふれる剣術シーンの痛快さはもちろんだが、この小説に惹かれる最大の理由は、今の日本に失われてしまった「ゆたかさ」を感じられるから。
自分のためでなく、ひとのためにお金を使い、時間を使う。
現代の吝(けち)さ加減を憂いつつも、この小説の中ではそういったゆたかなひとときを楽しむのだ。
作者自身が投影されていると思われる小兵衛という人物はほんとうに魅力的だ。池波正太郎だからこそ書き得たキャラクターであろう。
そして、その小兵衛とともに浅草を歩き、角の蕎麦屋で一杯やり、菓子屋で落雁を買い、駕籠かきには心づけをはずみ、おはるの手料理に舌鼓を打つのだ。
『剣客商売』の中では、江戸はすぐそこにある。
池波氏曰く「時代小説を書けるのはもう自分の世代まで。」何となれば、江戸に生きた世代と接していた最後の世代だから。
それほどに今の日本は変わってしまった。
けれど、私たちは『剣客商売』の中で江戸の息吹を感じることができる。江戸を知らないけれど、懐かしさを感じ、安心し、日本人であることの誇りを感ずる。
ああ、また『剣客商売』を読みたくなってしまった。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By aquatio VINE™ メンバー
形式:文庫
剣客商売を読み出して、秋山父子、まわりの人々にまみえ、なんと楽しい時間だったか。
別巻も含め、この最終本までも、一気に、文字通り一気に読んでしまったが、この「浮沈」が最後だとわかっていたから
私はあえてこの本を、数ヶ月も机の上に置いたまま、読めずに来てしまった。
だって、これで皆さんとお別れなんて淋し過ぎるじゃないですか。
でもとうとう、いずれ来るその日を迎えてしまった。

いやぁ、最後の最後まで、実に楽しいすばらしいシリーズだった。
本作も、いつも通り時間が過ぎ、江戸の町の生活があり、ちゃんとみな年をとっていった。
そして、ある意味淡々と、しかも(池波氏が翌年の自らの死を知っているがごとく)きちんと始末をつけて
将来を暗示し、あるいはきっぱり言い切って、終わってしまった。

やれ淋しい。
解説の常盤さんのように、きっとこれからも何度も何度も読み返すんだろうなぁ。
いやぁ、本当に有り難う。いい人達に知りあえた。
こんな思いになる小説は、正直いまだなかった気がするな。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
26年前、秋山小兵衛が助太刀した滝久蔵は、見事に父の敵を討ち富山に帰った。
さぞかし立派な武士になっているだろうと思っていた小兵衛だが、立ち寄った店で
偶然落ちぶれた滝久蔵の姿を見る。しかも久蔵は、何やら良からぬことを企んでいた・・・。
「剣客商売」シリーズ16。

いよいよ剣客商売シリーズも最終話となった。
見る影もなく落ちぶれ、しかも悪事に手を染めている。そんな滝久蔵を、小兵衛は
複雑な思いで見つめるのだが・・・。さまざまな人間の思惑が入り乱れ、今回も目が
離せない展開になっている。相手が誰であれ、正義を貫くためには容赦しない秋山
小兵衛の潔さは見事だ。複雑に絡み合ったいろいろな事件をどう収束させていくのか?
そこのところも充分読み応えがあった。
勧善懲悪の爽快さ、人生の悲哀や浮沈、人情、時の流れ、そして老い・・・。どの話にも
深い味わいを感じる、面白いシリーズだった。
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