前作にあたる「発達障害当事者研究」も大変素晴らしい内容でしたが、「障害」に興味のない人は近づきにくかったかも。でも、今回のは本当に、どんな人でも大いなる共感と共に読める素晴らしい作品だと思います。なにより、自分の人生や、家族、人々との関係について書かれる彼女の文章が、まるで優れた児童文学でも読んでいるかのような、豊かで、詩的な、分かりやすい言葉で綴られていて、それを味わう快感だけでも買った価値があると思えるはず。そして、結婚というものがどうであれば素晴らしいか、セックスというものがどうであれば素晴らしいか、これほど端的に、正確に、やさしく書いた本は他にはないのではないかと思います。中学生にも読めるように書いてありますが(読むといいと思います)、身に染みて響いてくるのは、結婚してる人、これから結婚しそうな人、離婚しそうな人でしょうね。