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前田慶次郎 (PHP文庫)
 
 

前田慶次郎 (PHP文庫) [文庫]

近衛 龍春
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

戦国の乱世をもっとも痛快に、自由奔放に生き抜いた武将――前田慶次郎。
朱柄の鑓を縦横無尽に振るい、合戦では鬼神のごとき働きで敵陣を震え上がらせた。と同時に、たとえ主君に対しても命を賭けて己の意地を貫き通す“傾き者”として名を馳せていた。
また武辺のみならず、古今典籍にも通じた風流人であり、家康に追い詰められて窮地に陥った上杉景勝・直江兼続の主従へ参陣するなど、「義」に厚い人物でもある。
誰だろうと理不尽には屈しない、そんな周りが惚れ込むような反骨の男だったが、前半生は決して恵まれたものではなかった。本来、自分が継ぐはずだった前田家の家督を叔父の利家に奪われ、長く不遇の時代を強いられる。
だが、天下統一を目指す織田軍の東征は乱世を大きく揺さぶり、この猛き武将を戦国最後の活躍の場へと解き放つのであった――。
日の本を掌握した豊臣秀吉の前ですら、平然と傾いて魅せた「天下御免の傾き者」の生涯を描く!

内容(「BOOK」データベースより)

戦国の世を最も痛快に生きた武将、前田慶次郎。朱柄の鑓を振るい、合戦では敵陣を震え上がらせる一方、たとえ主君に対しても命を賭けて己の信念を貫き通す“傾奇者”であった。叔父の利家に前田家の家督を奪われ不遇の半生を強いられるが、天下統一を目指す織田軍の東進により再び激動の荒波へと向かっていく―。豊臣秀吉も認めた「天下御免の傾奇者」の生涯を描いた力作。

登録情報

  • 文庫: 448ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2007/12/3)
  • ISBN-10: 4569669514
  • ISBN-13: 978-4569669519
  • 発売日: 2007/12/3
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
傾奇者として名高い前田慶次郎を題材とした作品です。
滝川一益に従って関東に赴いた頃から米沢に隠棲するまでの後半生を中心に、豪放磊落な生き様を描いています。

前田慶次郎を描いた作品として名高いのは隆慶一郎の「一夢庵風流記」で、これを原作とした「花の慶次」という少年ジャンプに連載をされた漫画によって世間でも有名な武将の1人に数えられるまでになりましたが、実はその出自も生年も没年も不明な謎の武将です。
漫画では義理の叔父にあたる前田利家よりも若い壮年の武将に描かれていますが、実は利家よりも年上であり、その活躍が史実として残されている長谷堂城での戦いからの撤退戦の時には既に67歳であったとも言われています。
名前からして利益、利太、利大と複数伝えられていますし、実父も滝川一益、範勝、益氏、益重とはっきりとはしていません。
しかし滝川一族の出身であり、母が利家の兄である利久の後妻に入ったことで連れ子の慶次郎が前田姓を名乗ったこと、織田信長が前田家の家督を利久から取り上げて利家に与えなければ前田家の家督を継いでいたであろうことは間違いないようです。

当作品は慶次郎の年齢を史実に合わせた上で、しかし水風呂や朱槍、林泉寺の和尚とのやりとりなど有名な逸話を散りばめながら、慶次郎のいたずら坊主のような、しかし一本筋の通ったまさに戦国時代の男らしい生き方を描いています。
ただ豪快なだけではなく、利家を蔑みながらも大国を担う重責に同情をするなどの機微も見せており、文化人としても有名な慶次郎を表裏無く描いた点では、隆慶一郎にも優るとも劣らない筆力を見せつけてくれます。
ifノベルズも手がける作者らしい想像力に富んだ作品でもあり、非常に読み応えがありました。
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形式:文庫
前田慶次郎については武勇に優れ、連歌や茶道に精通したとされる謎に満ちた人物で有名です。

冒頭は「はじめに」として慶次郎の出自についての諸説や数々の諱が伝えられていること等を史料から引用して紹介されており、小説としては滝川一益傘下の一部将として織田軍信濃侵攻に参加する場面から始まります。

武田勝頼を討った後の滝川勢の越後侵攻(三国峠合戦)等戦争に関しては全編に渡り地形や軍の配置の図が記載されており、とても丁寧な仕上がりです。特に本能寺の変に直面した際に慶次郎が滝川勢の帰途の先鋒を努めた場面は若き日の真田信幸を始めとした国人衆との駆け引き等が面白く描かれていました。

しかし読み進めれば読み進める程、肝心の『慶次郎』という人物像が不透明になっていくのです。

慶次郎が晩年まで『傾寄者』として貫いた彼なりの「哲学」に対して著者の考察が随所に盛り込まれていないことに起因しているのかもしれません。
故に慶次郎の内面の変化や滝川、前田、上杉と主君を変えながらの主要人物との絡みにも味気無く感じてしまう部分が多々ありました。

小説としての面白みはあまり感じられませんでしたが戦国時代の勉強にはなる一冊です。
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形式:文庫
前田慶次という武将は「花の慶次」を読んで知ったのがきっかけです。また大河にも脇役として出てくる場面もありましたね。多くの資料や参考書を調べていくうちに、この武将の戦場を疾駆するその強さには惹かれるものがあります。
しかし、この小説では前半は前田慶次の戦場での働きには見るものがあるのですが、何かダラダラと戦のことばかり書かれている気がしてしまい、少々期待を裏切られるような内容だったかなと思います。後半は直江山城守とのやり取り、長谷堂の合戦など中身の濃い限りなく史実に沿った内容が描かれていて面白かったです。

サプライズなのは、可児才蔵との一騎打ちで互角に戦っていたところです。ほんまかいなって思いました。
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