かの秋月さやか氏に拠る、リリトLilith−これはDark Moonとしての
それで、遠地点リリスと分別する為に「リリス」でなく「リリト」とした、と巻末
エピローグにあります−を論じた書。
氏によれば、リリトの方が遠地点リリスより、「リリス本来の性質に近いという考
え方でとりあげ」なさったそうです。
'91年刊行本に、『詳細 夢占い事典』('10年3月)をお書きになった、氏なら
ではの夢見術ならびに女性読者、ファンの声に応えてでしょう、恋愛・結婚相性に
かんする文章を増補しての一冊('03年12月)。
レヴュアー一存の話で恐縮ですけど、秋月氏にかんしましては、晩年のルル・ラブア
氏とのエピソードを綴ったエッセイにまず惹かれた憶えがあります。
そもそも「目に見えない闇の月」(p.12)といわれる、リリトを一冊、まるごと
論じた著書は稀であり、かりに氏のファンでなくても、占星術に興味のおありになる
方は一読の価値があります。
『増補改訂版 正統 占星術入門』('03年12月、学研)同様、多くの氏のファン・
読者を魅了してやまない、その語りかけるかのような、詩的色合い・ニュアンスを
帯びた文章は、同時に占星学的裏付けを伴う、レヴュアーのような者をして、随所で
頷かしむるものでもあるのだな、と通読中、思っていたら、参考文献リストにかの
アイヴィー・ゴールドスタイン=ヤコブセンIvy Goldstein Jacobsenに拠る、
かの地欧米での、リリスにかんするマストの一冊等もしっかり含まれていました。
「リリトが○○座にある場合」の記述はもちろん、相性を扱った章では、「あなた
のリリト(月・太陽)から相手のリリトが○番目」なる、「女性ファンが長時間、
立ち読みしそうなパート」が100ページに亘りあります(買って読みましょう)。
さいごに遠地点リリスでなく、リリトの天文歴はなかなかお目に掛れない、という
点も指摘しておきます。