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前へ!―東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録
 
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前へ!―東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録 [単行本]

麻生 幾
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「本日午後10時20分、2号機メルトダウンの予想!」
「全部隊、第一原発から100キロ以上退避準備!」
悪夢へのカウントダウンを止めるべく、彼らは立ち上がった----。

高レベルの放射線が降り注ぐ中、暑さで曇ったゴーグルとマスクを投げ捨て、原発への放水を成し遂げた自衛隊員がいた。
ある隊員は「死ぬなら自分のような独身者が」と原発行きを志願した----。
国交省・東北地方整備局率いる決死部隊は、被災地を目指す救助隊の先陣を切り、瓦礫と遺体で埋まる基幹道路と格闘し続けた。
警視庁機動隊、東京消防庁ハイパーレスキュー隊、災害派遣医療チーム、福島県警察本部......
失態を繰り返す官邸、東電をよそに、命を賭けて黙々と未曾有の危機に対峙した、名もなき戦士たちの壮絶なる記録!

内容(「BOOK」データベースより)

放射線が降り注ぐ中、暑さで曇ったゴーグルとマスクを投げ捨て、原発への放水を成し遂げた自衛隊員がいた。ある隊員は「死ぬなら自分のような独身者が」と原発行きを志願した―。国交省・東北地方整備局の決死部隊は、被災地を目指す救助隊のため、ガレキと遺体で埋まる基幹道路と格闘し続けた。警視庁機動隊、ハイパーレスキュー隊、災害派遣医療チーム(DMAT)…未曾有の危機に命をかけて対峙した、名もなき戦士たちの知られざる記録。

登録情報

  • 単行本: 296ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/08)
  • ISBN-10: 4104326046
  • ISBN-13: 978-4104326044
  • 発売日: 2011/08
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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この本は、自衛隊、消防隊、国土交通省、警視庁機動隊、そして官僚。どんなに活躍しても、それが当たり前と思われてしまうプロフェッショナルが、どんな想いで、その時、自分の持ち場を支えたか。本来、自衛隊、警察、消防、そして外務省は命を投げ出して仕事をすることを期待される職種。それを見事に、彼らの視点で伝えてくれました。(残念ながら外務省の活躍はありませんでしたが)。

その中で、イスから転げ落ちそうになったのが、自衛隊が、放水を依頼されて、東京電力に、位置の確認を再三しているにも関わらず答えがなかった。そして、問題が無いという指示により、放水すべく三号機に位置し、まさに開始せんとする時ににそれが爆発し、瓦礫によりケガを追う。そんないきさつの後、さらに、放水せんとする、その時、次のくだりだ。
”中特防幹部が「放射線の高い三号機での放水は、我々にとって、決死隊そのものです。よって燃料プールの正確な位置が知りたい」と詰め寄ると、東京電力社員は、軽く言ってのけた。「なら、代わりに××工業に、放水、やらせますかあ?」中特防のある幹部は、今でもこう語る。そのときの言葉、一生、忘れないー。

自衛隊を完璧に業者扱いした東電社員。
何の情報も渡されず(1枚の不鮮明な写真以外)、全て手探りで多くの国民を助けようと決死の覚悟で、仕事をするプロフェッショナル。もう少し、風通しの良いコミュニケーションラインがあれば、不必要な消耗も少なかったのではないか。

国土交通省が、道を開いた。これにより関東、関西からも現地に救助活動ができたのだが、その平時のBCM(Business Continutie Management)に則り率先して協力した建設事業者の心意気が、多くの命を救った。また、”国土交通大臣、大畠の「予算のことは考えなくていい!国土交通省の枠にもとらわれるな!国の代表として、迷わずやれ!」という素早い判断のもと、東北地方整備局、徳山は、職員を市町村長に派遣し、”道路や河川関係にとらわれず、日用品や資機材など幅広くリエゾンにお申し付けくだい” そして自分は「ヤミ屋のオヤジ」と思ってくださいと市町村長に連絡した。これにより、地方の役人には無い、専門用語、法律に詳しい国土交通省の役人が、中央官庁と交渉、その市町村役員へのサポートのお陰で、”消極敵な権限争い”による冷たいあしらいから免れた。

今後を考えると課題も多いと思うが、日本はまだまだ、大丈夫だ。そんなことを感じさせてくれる、熱い公務員の話だ。
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
必読の書 2011/10/17
東電と原子力安全・保安院(経産省)の闇は深い
そう感じさせる本である。

自衛隊・消防庁・東北地方整備局・警察庁・警視庁・内閣危機管理室・DMATチームなどの活躍が書かれている。彼らは、現場で出来る最大限以上の決断、実行をし『私』を捨て『公』で戦った戦士たちの記録である。また現場とある種の体制との戦いの記録でもある。

というのも、震災直後であっても、地方の市役所幹部が、霞が関中央官庁に切実な依頼の電話を入れても、冷たい対応しかしない記述 (これは、職権を越えて東北地方整備局が、霞が関と対応したとの事)
福島原発の現場に活躍する部隊に、正確な情報(放水すべき使用済み核燃料のプール位置やベント解放日時など)共有すべき情報を与えない東電・原子力安全保安院(経産省)の姿勢には、驚かされるばかりである。
また、福島原発1号機の爆発時の福島県警の報告を、全く確認しない政府・東電・保安院(確認したのは、二時間以上かかっている)

危機管理では、情報が大切なのだが、随所にNHK(マスコミ報道)で確認したという箇所が見受けられる。だが、国民はライブ映像を見ていて、知っていたにもかかわらず、なぜ政府だけは福島原発1号機の爆発の確認は遅れたのかは、不明である。

やはり東電・経産省の体制はかえなければと痛感する一方、危機管理において政治がすべきものは、何かという点を考えていかなければならないと思う。

最後に、現場で戦った方々、今なお戦っている方々に、深くお礼を申し上げます。
基準点を3点とし、今回は5点としました。本当に良書です。
このレビューは参考になりましたか?
28 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
日本人必読 2011/8/12
緻密な取材と著者ならではの筆力に圧倒されました。
あの時、誰が何をしたのか?私たちは誰に感謝すべきかを知らされました。そして、プロフェッショナルの覚悟を考えさせられます。
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