時間の止まった世界“止界”に入ることができる一族の佑河家と、
佑河家の男の子と叔父を誘拐した謎の宗教団体が、止界で攻防を繰り広げる
サスペンスありSFありアクションありの誘拐モノ(?)コミック。
止界という舞台設定が特殊です。
ただ時間が止まっているだけではなく、例えば止まっている人間(止者)は
止界の管理人によって保護される、など様々なルールがある模様。
佑河家も宗教団体も、止界のルールを完璧に把握しているわけではなく、
何が起こるかわからない世界の中であれやこれやと試行錯誤しながら
戦っていく様子がなかなか面白いです。
佑河家の面々が、男衆は頼りなく、女は勝気で攻撃的、というどことなくダメっぽい家族なのですが、
そんなダメ家族VS危ない宗教団体(+チンピラ)、という構図が個人的には燃えます。
誘拐された家族を助けようと止界に入った佑河家の人々、
その止界でなぜか動き回り、佑河家を襲う謎の宗教団体、
止界のルールが徐々に説明されていく展開と管理人の登場、
今の時点では全く意味のわからない伏線的なシーン、
などなど、様々な要素で盛り上げてくれるので、一気に読んでしまいました。
まだ一巻なので話や舞台の状況説明に終始していますが、それでも面白いです。
すぐに二巻を買ってこようと思いました。
設定はファンタジーですが、人物造形やストーリーの展開は硬派なので、
シリアスなサスペンスが好きな人にこそおすすめしたい一冊です。