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刻まれない明日
 
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刻まれない明日 [単行本]

三崎 亜記
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

開発保留地区――10年前、街の中心部にあるその場所から理由もなく、3095人の人間が消え去った。今でも街はあたかも彼らが存在するように生活を営んでいる。

しかし、10年目の今年、彼らの営みは少しずつ消えようとしていた。

大切な人を失った人々が悲しみを乗り越え新たな一歩を踏み出す姿を描く。

内容(「BOOK」データベースより)

「開発保留地区」―それは十年前、3095人の人間が消え去った場所。街は今でも彼らがいるかのように日々を営んでいる。あの感動から3年―“失われた時”が息づく街を舞台に描く待望の長編。

登録情報

  • 単行本: 363ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2009/7/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 439663322X
  • ISBN-13: 978-4396633226
  • 発売日: 2009/7/10
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 363,663位 (本のベストセラーを見る)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
10年前の事件で心に痛みを持った人たちがやるせない心を持ちながらも、関わり、自分なりに生き方を見つけていく姿を各章ごとに綴っています。見えないものを受け入れている・・・というより関わらないようにし、それでも忘れたくない複雑な心のやり場を探している人たちのお話です。ひとつひとつの話がゆるく繋がり、そしてほんのり暖かい恋愛にも繋がっています。素敵な作品だと思います。三崎作品が好きな方には“ピン”とくる『動物園にヒノヤマホウオウを展示中とありましたね』とか『この町は既に「七階撤去」が完了していたの・・・』とかの宝探し繋がりも楽しめます。は、さておき、・・・せめて「失われた町」は読んでおいたほうがよいと思われます。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
これは、三崎ワールド120%の物語。
これまで三崎作品を読んできた人なら「はは〜ん」と、頷きたくなる
キーワードがそこここに散見され、以前の話と直截に繋がらない
にもかかわらず、印象としては全く同じ地平にあるところが、見事だと思う。
読んでいない人にも、喪失と再生、そこに愛を紡ぐ人々の内面が
重ねられて、これまでの作品より、ある意味で読みやすい面もあるかも
しれない。

10年前に、消えた3095名の人と、町。
たったひとりの生き残り、沙弓と、開発保留地区に関わる人々の
苦悩と愛情が、章を追うごとに色濃く、明らかになってくる。
生きていれば出逢いがあり、新しい出逢いから愛が始まり……。
忘れえぬ人、出来事への鎮魂であり、昇華であり……。
そんな彼らが真に生きようとすればするほど、顕になる
アンビバレンスが読んでいてつらい。
残された人はそれでも、明日を生きてゆくのだ。
一歩を踏み出す決意をした人は、凛とした勇気に満ちて
清々しかった。

消えた町に関する謎解き、解説のような章は、三崎さんの作りこんだ
世界観をさらに凝縮した体だ。
どの章にも仕込まれた三崎マジックもお楽しみあれ。    
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By teeakira VINE™ メンバー
形式:単行本
三崎亜記の新作。
長編ですが、
一つずつも独立したストーリーとなっており、
互いに連鎖し合っている。
そのバランスが良く、
それぞれにもう一度出会える気がして、
なんか嬉しい。

以前の長編『失われた町』と続く世界。
そこでは町の消失がテーマだったが、
この町では、
ある場所だけにいた人たちだけが消失してしまった。
それから10年。
どこかで生き続けているような、消失した人たち。
消失した図書館の貸出記録、
消失した人たちからのラジオリクエスト、
消失した路線バスの光、
特定の人にだけ聞こえる消失した鐘の音。

そして、その10年の間、
時を止められたかのごとく、
失われた人たちを思い続けた人たち。
その悲しみを乗り越えて、
未来に生きる人たちのために、
解放へと向かう物語。

新しい出会いとともに、
回復の兆しを感じる、
希望の物語でもあった。
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