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刺繍する少女 (角川文庫)
 
 

刺繍する少女 (角川文庫) [文庫]

小川 洋子
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

母がいるホスピスで僕は子供の頃高原で遊んだ少女に再会、彼女は虫を一匹一匹つぶすように刺繍をしていた―。喘息患者の私は第三火曜日に見知らぬ男に抱かれ、発作が起きる―。宿主を見つけたら目玉を捨ててしまう寄生虫のように生きようとする女―。死、狂気、奇異が棲みついた美しくも恐ろしい十の「残酷物語」。

内容(「MARC」データベースより)

寄生虫図鑑を前に、棄てたドレスの中に、ホスピスの一室に、もう一人の私が立っている。記憶の奥深くにささった、小さな棘から始まる、ふるえるほどに美しい、愛と死の物語。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 229ページ
  • 出版社: 角川書店 (1999/08)
  • ISBN-10: 4043410042
  • ISBN-13: 978-4043410040
  • 発売日: 1999/08
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
「完璧な病室」、「冷めない紅茶」、「余白の愛」など私は初期の頃の作品を熱心に読んでいました。
最近は残酷な物語が多いような気がするのですが、この本には初期の頃のあやうさ、繊細さと最近の残酷物語の中間に属するような作品群が収録されています。

特に表題作は「病室」、「現実と非現実」、「静かな残酷さ」が短編という形で表現され、著者が持っているテーマがぎゅっと濃縮されてつまっています。

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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
なんというか、世の中には実に多種多様な人間がいて、毎日、無数の人々が出会ったり、別れたりしている。

一日だけの出会いだったり、
長い間の関係だったり、
久しぶりの出会いだったり、
永遠の別れだったりする。

普段は気にもとめないような、その一瞬の出会いと別れをピックアップして、注目して、観察して、書き留めてみると、ちょっと別の世界に迷い込んだように、ミステリアスで、ファンタジックでさえあったりする。そんな短編の数々です。

 だからお話は始まったときと同じように、唐突に終わるし、何か結論があるわけでもない。それでも「おいおい、これで終わりかよ~。なんなんだよぉ!」と思わないのは雰囲気を読むからなのでしょう。
その、ありそうでなさそうな、ちっぽけな出会いと別れを包む、独特の雰囲気を味わうことがこの作品の醍醐味です。

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7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 小川洋子の作品は総じて残酷なものが多い.「博士の愛した数式」にしても博士と義理の姉が博士の兄を殺すため事故を,と考えれば,感動する物語などとは言ってはいられない.

 そんな残酷な彼女の物語だが,総じていえることは綺麗であることだ.怖いもの,残酷なものが多いが,それらが下品でグロテスクなわけではない.それを読むことで驚かされる,気持ち悪くなる類の残酷さではなく,静で綺麗に,だが冷たく心に刻み付けるような残酷さ,そういったものだ.その感覚がやめられず,私は彼女の作品を読み続けている.
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