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刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)
 
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刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫) [文庫]

藤沢 周平
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

お家乗っ取りを策謀する黒幕のもとから、五人の刺客が江戸に放たれた。家中屋敷の奥まで忍びこんで、藩士の非違をさぐる陰の集団「嗅足組」を抹殺するためにである。身を挺して危難を救ってくれた女頭領佐知の命が危いと知った青江又八郎は三度び脱藩、用心棒稼業を続けながら、敵と対決するが…。好漢又八郎の凄絶な闘いと、佐知との交情を描く、代表作『用心棒シリーズ』第三編。

内容(「MARC」データベースより)

お家乗っ取りを策謀する黒幕のもとから五人の刺客が江戸へ放たれた。藩政の非違を正す陰の組織を抹殺するためだ。青江又三郎、刺客を追って三度び江戸へ。大きな活字で読みやすい藤沢周平名作シリーズ。1983年初版の再刊。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 407ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1987/02)
  • ISBN-10: 4101247161
  • ISBN-13: 978-4101247168
  • 発売日: 1987/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 993改 #1殿堂 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
用心棒日月抄シリーズの第3作です。今作では、現藩主の異母兄が藩主たらんとすべく、前作で又八郎を助けた佐知が統率する嗅足組壊滅に向け、5人の刺客を江戸に放ったことがわかり、異母兄と対立する藩上層部は、再び又八郎を江戸に向かわせます。もちろん藩存亡にかかわる隠密事だけに、又八郎は脱藩の形を取らされ、再び口入屋吉蔵の斡旋により、細谷たちと用心棒稼業で日銭を稼ぐ羽目になります。
第1、2作同様の用心棒稼業における細谷や吉蔵との交わりを描いたユーモア性と、刺客との対決におけるエンターテイメント性に加え、佐知との慕情が強く打ち出されているのが今作の特徴でしょうか。何れにしても、読み始めたら、止まらないシリーズです。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
レビューの題名に違和感を覚える方が多いだろうと思うので、説明させてもらう。
この小説の読みどころは、佐知との恋物語もそうだが、
決闘シーンのすばらしさにあると思う。
私たち中年が読めば、決闘シーンが目に浮かび、
描写のすばらしさを堪能できる。
それはなぜかといえば、テレビの時代劇で、
いろんな殺陣のシーンを見てきたからだ。
しかし、テレビドラマから時代劇が消えて久しい。
水戸黄門や大奥は残ってはいるが、あれは時代劇ではない。
斬りあいがあってこそ時代劇である。
だからこそ、昨今の、時代劇がなくなってしまった現在にそだつ若者が不憫だと思うのである。
たしかにCSでは「時代劇専門チャンネル」が存在するが、
目にする機会が私たちが子供のときに比べれば圧倒的に少ないだろう。
私は、藤沢周平を高校生に読んで欲しいとレビューに書いてきたが、
20年後、藤沢周平をはじめとする時代小説を読んで、イメージできない者が
あふれかえる世の中で、時代小説が衰退しないかと危惧するものである。

藤沢周平をより深く理解するために、今の若者には、
たまには時代劇もみてほしいと切に願う。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫
「用心棒日月抄シリーズ」第三作。初作では完全な脇役、第二作では準主役だった佐知が、本作では青江又八郎と並ぶ主役と言っても良い程スポットライトを浴びる作品。

青江の藩のお庭番と言って良い「嗅足組」。その頭領の娘が佐知だ。藩を影から操ろうとする、現藩主の伯父は自身の権力増強を図るため「嗅足組」を潰す目的で五人の刺客を江戸に放つ。このため、青江は又々脱藩し江戸で用心棒稼業を始める。勿論、江戸で青江と佐知は邂逅する。まるで佐知のために用意されたかのような物語設定である。口入屋吉蔵の狸親父ぶり、細谷の自堕落だがどこか憎めないおトボケぶりも健在である。だが、前二作に比べ、市井の人情を描く度合いは減って、青江(+佐知)vs刺客の凄まじい対決、青江と佐知の濃密な色模様に焦点が当てられる。読者が佐知に魅力を感じるように、作者も書くうちに佐知に情が移ったのではあるまいか。物語の終盤で、細谷の仕官が決まるという目出度い話も出る。藩へ戻る青江と佐知の別れのシーンは切ない情感に溢れている。そして、青江が藩に戻ってから最終対決...。

時代小説の面白さのエッセンスを凝縮した、藤沢作品を代表する傑作。
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