「夜と霧」「それでも人生にイエスという」を読んだ後この書を手にした。
正直言って難解でかなり哲学書慣れした人でないと読みにくい。
私は3回放り投げたがなぜかどうしても気になって4度目にやっと読了した。
この書の特徴は、強制収容所体験者、医者であるフランクルより
哲学者フランクルが前面に出ていることであろう。
テーマは「人間はいろんな辛い制約をうけて生きるが同時にそこから自由に生きる
(ひどい環境にも関わらず)こともできる」ということだ。
なぜ出来るか。それは精神があるからだ。、、、このように主張するには
「精神の優越」を証明せねばならない。その為にどうしても
第2章は難解にならざるをえなかったのであろう。
幾何学、大脳生理学、動物学、、、など驚くほど広い分野に話が及ぶ。
読後、眼前の世界が広くなったように感じる。
そして「どんな境遇におかれても尚生きて行ける可能性が
自分にもある」と感じて静かな希望がわいてくる。
翻訳も、心を込めて訳した様子が伝わってくるような訳で、
それにも感動した。